観光やアウトドアなどで疲れた体をゆっくり休めて、翌日の遊びにしっかり備えたい。アクティブな車中泊だからこそ、ゆっくりと安眠したいですよね。
ゆっくり眠るために注意しなくてはならないのが傾斜。
実は代表的な車中泊場所の「道の駅」も傾いていることが多く、気になってぐっすり眠れなかったというパターンも多いんです。
そんな、傾斜対策に必須のアイテムが「レベラー」と「水準器」なんですよ。
目次
傾斜がキツイと車中泊でぐっすり眠れない
車中泊でぐっすり眠れるかどうかは、この4点にかかっています。
- 安全
- 騒音
- 車内の温度
- 傾斜
安全・騒音・車内の温度が問題ないのに「何か寝づらいなぁ」と感じる時は、駐車した場所が傾斜している可能性が高いかも。
自宅で寝るときに斜めになった状態で寝ることはありませんからね。ほんのわずか傾いているだけでも、いざ寝ようとするとすっごく気になるんです。
傾斜は人の目では分かりづらい
そんなやっかいな傾きも、人の目ではなかなか分かりづらいもの。
例えば私が住んでる京都なんて、三方を山に囲まれているため、実は街全体が緩やかな坂になってたりします。これって歩いてても全然気づかないんですが、大通りでかなり先を見ると登ってるのがわかるんです。
だから自転車で北向きに走ると息切れするんですよねw
道の駅の駐車場も一目で傾斜がキツイとわかるケースもあれば、ほとんど気づかない場所もあります。基本的に山間の道の駅は傾斜がキツイところが多いですね。
またキャンプ場もけっこう傾斜しているんですよ。
区画サイトの駐車スペースは、水はけを良くするためだいたい傾斜させてありますし、フリーサイトは自然を活かした作りですから傾斜があるのは当たり前。なるべく平らな場所を探しますが、みんな考えは一緒ですからそんなポイントから埋まっていきます。
そんなやっかいな傾斜対策に役立つアイテムを2つ紹介しますね。
水準器があれば傾斜が一発で分かりますよ
駐車する場所が「どの方向に」「どれくらい」傾斜しているか一発でわかる便利なアイテムが「水準器」です。
私が車中泊する時は、停泊地に到着して真っ先に行うのが、水準器で傾斜を把握することなんです。
使用方法はとても簡単、センターコンソールなど車内の平らな場所に置いて、前後左右の傾斜をチェックするだけ。傾きがきつかったり二方向から傾いている場合は、場所を移動するかレベラーを使用することに。
またレベラーで傾きを調整するときにも使います。
仕事で使うわけではないので、安価なもので十分。
ただし前後左右を一度に測れるように、気泡が二つあるタイプを選びましょう。
私が使用しているのはこのタイプ。コンパクトで邪魔になりません。
わざわざ水準器を購入しなくても、スマホのアプリにも水準器があります。こちらは無料で利用できますし、ダウンロードしておいて損はありません。
でもちょっと使いづらいので、個人的には水準器の方がオススメですね。
レベラー(フィアマ レベルアッププラスセット)
水準器で傾斜の有無がわかったところで、傾斜そのものが解決するわけではありません。ひどければ移動して、なるべく平らなポイントを探すことはできますが、駐車場全体が傾斜しているところもかなりあるんですよね。
そんな場合は「レベラー」を使って傾きを補正しましょう。
レベラーはフィアマのものが有名ですが、板を重ねたり自作される方もいます。私はDIYが苦手なので市販品を使用してますが、お好きな方法で構わないと思います。
唯一のデメリットは、かなりサイズが大きいこと。
収納に余裕がない場合は困るサイズですが、安眠のためなら仕方ありません。さいわい私の車は収納に余裕があるため、常時積んでいます。
フィアマのレベルアップセットは
- レベルアップ(レベラー本体)
- チョック(タイヤ止め)
- アンチスリッププレート(乗り上げ時の滑り止め)
- 収納袋
の四点セット。
キャンピングカーショーなどのイベントで、少しディスカウント販売されるので、行く予定があるなら一番安く購入できると思います。
車中泊で傾斜のひどかった事例
参考までに傾斜のひどかった事例をいくつか。
一番ひどかったのは、滋賀県の「マキノ高原キャンプ場」
なだらかな山にあるフリーサイトは素晴らしい雰囲気ですが、もともとスキー場なんですよね。
まだシーズン前の空いてる時期に、気持ちよく高原を独り占めしてやろうと、あえてフリーサイトをチョイスしたんですが、レベラーでも修正不能な傾き。最初の気合いはどこへやら、サイトを林間に変更してもらいました。
メタセコイア並木まですぐ、紅葉シーズンは最高に美しい場所なんですよ。
京都の道の駅はどこも傾斜がキツめで、車中泊する場合はレベラーを使用しています。特に「丹後王国 食のみやこ」は、かなり激しく二方向から傾いているので、レベラーがないとちょっと寝れないレベルでした。
まとめ
車中泊で安眠するためには、安全・ 温度・防音が大事ですが、他にも傾斜はかなり重要なポイント。
残念ながら停泊地は平坦とは限りませんから、傾きの有無と方向が一発でわかる水準器は必須のアイテムです。
- 傾きが少ない場所がすぐ判断できる
- 移動が必要か判断できる
- 駐車する方向が判断できる(頭を上にして寝るため)
これだけでも快適度は段違いになります。
さらに少々の傾斜まで対応できるレベラーは、ぜひとも欲しいアイテム。
モノが大きいため収納力との兼ね合いもありますが、「レベラーがあってよかったー」と実感できるはずです。
車中泊の安眠グッズ
レベラー
水準器
マルチシェードは防犯・防音・車内温度対策に最も有効なアイテムですよ。
耳栓は特にSAなどで役に立ちます
シュラフは長く使えるもの。妥協せずにいいものを購入しましょう
小型扇風機は夏場の暑さ対策に必須。