先日「キャブコンのメリット」を記事にしました。
キャブコンへの乗り換えは非常に満足度の高いものですが、もちろんデメリットもあります。
今回はキャブコンの5つのダメなところをご紹介。
ちなみに私が乗ってるのは、5M×2Mのカムロードベースのキャブコン。ベース車が違ったりサイズが大きいものは、また違う評価になると思います。
目次
キャブコンのデメリット(短所)
私が思うキャブコンのデメリットは大きく5点
- 走りがイマイチ
- 乗り心地が悪い
- 初期投資も維持費もかかる
- 洗車が大変
- とかく目立って好奇の目でみられる
走りがイマイチ。ノーマルだと怖いという声も
見た目からも想像がつくと思いますが、小型トラックの荷台に背の高いシェルを架装してるわけで、走りの面では普通の車とは大違い。
そもそもキャンピングカーは「家」を乗せて走ってるようなもの。安全に走れるスピードはせいぜい100㌔までで、走行車線をのんびり走るのが一番じゃないでしょうか。
実際、私は平均で90㌔も出していません。
もし初めてキャンピングカー(キャブコン)に乗るなら、目的地までの所要時間は今までの1.3~1.5倍くらいみておいた方がいいと思います。普通車と同じ感覚でスケジュールを組むと、エライコッチャになりますね。
一番大切なことは「限界の低さを十分理解」して「急」がつく運転をしないこと。車重は重く、あの形状ですから急ハンドル・急ブレーキには本当に弱いです。それさえ気をつければ運転自体は楽しいものですよ。
ちなみに「そこまで走らないの」と聞かれると
「エンジン」「足回り」の二つで、ずいぶん差があるんですよね。
できる限りディーゼルをおすすめ
根本的にガソリンエンジンはキャンピングカーには向いてません。車重の重さとエンジンのトルクが全く釣り合ってないんですよね。特に山道の場合は、かなり頑張らないと苦しい。
飛ばす車じゃないにしても、できれば必要以上のストレスは避けたいもの。
個人的には購入価格は上がるものの「ディーゼル」を強くおすすめします。
よく言われる静粛性の問題ですが、アイドリングはともかく、走行中に気になるレベルじゃありません。走らないことのストレスの方がよほど大きいと思うんですよ。
売却・下取り時の価格はずいぶん上がりますし、ランニングコストも安いので、長い目で見れば経済的にも十分以上にモトの取れる話だと思います。
足回りの強化は必須事項だと思う
ノーマルの足回りは「怖い」という声をよく聞きますので、私の場合は最初から足回りを強化しました。そのおかげか「怖い」という感覚はほとんどありません。
もちろん強い横風が吹けば車体の大きさから影響は受けますし、よく言われる大型車に抜かれる時、押し出されるような感覚は多少あります。
しかしそこまでの話と思わなくても大丈夫。これは足回りを強化したからこそだと思います。
個人的に足回り改善で効果が高いのは
- タイヤのサイズアップ
- リアスタビライザー装着
- ショックの変更
だと思うので、この3点は是非とも予算に入れておいた方がいいかな。
ちなみに安全マージンを高める上では、ブレーキ強化もオススメです。
乗り心地が悪い
ハッキリ言います!
乗り心地は褒められたもんじゃありませんw
例え軽自動車に乗っても「お!これが自動車か!」と感動できるほど。
そりゃ荷物を載せて走るはずが家と人を乗せてるトラックですし、運転席も後部座席も基本的にタイヤの真上ですから。
エアサスを入れることで相当改善できるようですが、結構な費用がかかっちゃいますし「こんなもんだ」と思えば全然ガマンできる話だと個人的に思っています。
初期投資も維持費もかかる(バンコンとの比較
バンコンと比べて購入価格が高額なのは致し方ないところですが、設計やオプションの自由度の高さにつられて、さらに高額になる傾向が。またできれば足回りの強化をすべきと思うので、こちらにかかる費用も考慮しておかねばなりません。
バンコンと比較すると、150〜200万円くらいは支払額が増えると思った方がいいでしょう。
さらにバンコンに比べて維持費も高くつく傾向が。
まずはタイヤ。
基本的に「製造から3年経過」すると、タイヤバーストの危険が高まると言われてますので、3年ごとにタイヤの交換が必要。もしスタッドレスも同じ運用をするならこの2倍かかる計算に。
タイヤだけでも一年あたりにならすと、7万くらいの出費が必要です。
次にバッテリー
バッテリーの平均寿命は3年程度と言われています。キャブコンの場合、サブバッテリーを3本積んでるタイプも多く、3年で10万以上の出費になります。
タイヤとバッテリーだけで年間10万くらいのコストがかかる計算なんですよ。
これがバンコンになると
タイヤ交換の期間はもう少し伸ばしてもいい気がしますし、サブバッテリーもほとんどが二本まで。
こう考えればキャブコンはバンコンに比べると、タイヤ・バッテリーで年間あたり数万円は余分にかかる計算ですね。
洗車が大変
何を大げさな!という人もいるでしょう。
洗車好きなら、洗いがいあるぜ!なんて話でしょうが、私にとっては超がつくほどめんどくさいw
なんといっても屋根の高さは3Mですからね。普通にやっても全く届かないし、登ってやるのはかなりコワイ。屋根を洗うため、洗車は毎回バンテックさんにおじゃましています。
洗いたくないなぁと思うんですが、ほっといたらバーコードまみれに。2ヶ月に一度の苦行と思って受け入れる必要がありますねw
ちなみに旅の途中でも容赦なく汚れてきます。
夏場に走行すればバンクベッドの部分は虫の死骸だらけになるし、形状のせいか高速道路を走ると後部が埃だらけに。さらに雨が降ればバーコードは容赦なく落ちてきます。
ブラシを一つ積んでおいた方がいいですよ。
空ぶきでは落ちないので、激落ちくんも積んでます
とにかく目立つ、好奇の目で見られる
一目でキャンピングカーとわかるその姿。
誰もがイメージするデザインそのものですからね。
キャンプ場や道の駅では、なんやかんやと話しかけられることが多く、指はしょっちゅう指されますし、子供は見つけるたびに大はしゃぎw
バンコンの時は「えっ?これキャンピングカーなの?」って感じで、そこがけっこう優越感だったりしたんですけどね。
とにかく目立つことを、意識しながら行動することが大切。
特にマナー面では「キャンピングカー乗り」として、ひとくくりにされやすいですからね。他の人にも迷惑にならないよう、ちょっと窮屈な思いもすることに。
これはキャブコンの消費税みたいなものとあきらめましょうw
まとめ:お金も手間もかかる劣等生。でもそれがいい。
キャブコン一番の短所はやっぱり走りに関する部分でしょう。
こればかりは普通車と比較にならないのはもちろん、バンコンよりもだいぶ落ちますね。「目的地に行くまで」と「目的地に着いてから」どちらを優先するかは考え方次第。
またキャブコンは、バンコンに比べて価格も維持費も高くつきます。快適と安全のためと思えば致し方ない部分ですが、多少の覚悟は必要。
洗車も含めて、普通の車以上に手間もお金もかけてやらないとダメな車ですが、それがまた可愛いという、まさにキャンピングカー界の「ダメンズ」ですね。
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