キャンピングカーですごく大切な収納力。
実際、バンコンとキャブコンの収納力ってどれくらい違うもんなの?
過去にバーデンとコルドリーブスについて、それぞれ記事をあげましたが、両方使ってみた私が比較した上で本音をぶっちゃけますよ。
目次
- バーデン・コルドリーブスの特徴と過去記事
- 外部収納(アクセス可能な収納)を比較
- 内部収納を比較
- くつろぐ時の荷物移動
- 収納って旅のストレスに直結するんです
- まとめ:キャブコンとバンコンでは、収納力と付随するストレスが段違い
バーデン・コルドリーブスの特徴と過去記事
バーデン・コルドリーブスともに、それぞれの分野のトップビルダーが販売してるバンコン・キャブコンの代表車種のひとつ。
収納にという面で両車種の位置付けは
バーデン
常設ダブルベッドの下部を収納とすることで、バンコン最大級の収納力。
コルドリーブス
リアエントランスによる居住性を重視。常設ベッド下の収納がないため、キャブコンの中では収納力は劣る。
このように、バーデンはバンコンで高い収納力を誇るタイプ。対してコルドリーブスはキャブコンの中で、決して収納力が高いモデルではありません。
それぞれの収納力についての記事はこちら
外部収納(アクセス可能な収納)を比較
基本的にバンコン(ハイエース)は後部荷台に積み込む形。中でも常設ダブルベッドがあるバーデンは最大級の容量。
およそ奥行きは150㎝・幅が90㎝程度。
このままの状態だと高さはそれほどありませんが、ベッドをたたむと収納力は大幅にアップ。バックドアの開閉も大きく、高さのあるものが積めるため、いざという時にトランポとしても使える点はすごく便利。
【参考】
後部がマルチルームのモデルは、かなりの荷物を積めると思いますが、マルチルームとして使いづらくなるのがネック。
後部をベッド展開するモデルの収納は少なめ。
さらに収納場所もベッドのマット下になるため、高さがなく、車外から直接取り出せないのでやや不便。
それぞれ特性があるので、どのモデルが自分の使い方に合ってるか、慎重に考える必要があります。
対してキャブコンの場合、外部収納をわりと自由に作れるのが強み。ほとんどのキャブコンがメイン収納以外に1〜2ヶ所の小型収納があります。
一般的にメイン収納は常設ベッドの下なので、ダブルベッドモデルなどはかなりの収納力。バンテックのリアエントランス車、コルドリーブスの場合、車体下部の左にメイン収納がある形。
メイン収納同士を比較すると、バーデンの方が大きいですが、その他の外部収納をプラスすると、実用的な収納力はコルドリーブスに軍配が。
ちなみに同じダブルベッド同士を比較すると圧倒的にキャブコンの収納力が上回ります。
ただし高さがあるものを積めるので、いざという時のトランポ機能はバーデンの方が上。
でもバーデンの収納にはこんな難点が
- 幅がないのでたくさん積む時は、奥に積まなくてはならず取り出しづらい
- たくさん積み込むんだ状態だと、左右の収納から取り出せない
つまり積めるけど使いづらくなるということ。具体的に写真のような状態になると手前の荷物を下ろさないとダメですね。
キャブコンの場合、収納同士が干渉することはなく、別にゴミ収納などがあるため、実用性という点ではるかに上。
収納では実用性というキーワードが非常に重要なんです。
ただし荷物を積み過ぎるとバーストの危険も高まるのでほどほどに。
内部収納を比較
キャンピングカーの使い勝手に、一番影響するのが車内の収納力。
この点は圧倒的にキャブコンが上回ります。
バーデンの場合、上部の収納は4か所(一つレスオプション)
結構あるじゃない!と思うかもしれませんが、まともに使えるのは冷蔵庫上だけで、他は奥行きが足りないため服やタオルも入れられず、小物類程度の収納力。(入れられるけど開けたら落ちてきますw)
後部のベッド下にも収納があり、こちらはしっかりした収納力。シャッターが付いて見た目も良く、衣類やタオルなどを整理できるカゴもあるんですよ。
でも残念ながら場所が悪すぎて…
常設ベッド下にあるため、普段使うものを収納しておけないんですよ。いちいちベッド下に頭を突っ込んだり、外に出てバックドアを開けて出し入れなんてしてられません。
またオプションで電子レンジをつけると、室内に近い方がひとつ潰れることに。
ベッドを寝る時だけ展開するようにすれば、収納の実用性は増しますが、そうすると常設ベッドではなくなっちゃう。仮にそうしたとしても、サードシートを乗り越えないと荷台には行けません。
何よりベッドのクッション性が悪く、厚手のマットが必要。私の経験では、都度ベッドを展開する運用は難しいと思います。
結局、私はキャンプ道具を収納。
現地についたら出して、帰りにしまえばいいですからね。
2017.7.23追記
バーデンのブラッシュアップで後部の収納は随分使いやすくなったように感じます。
対してキャブコンの内部収納は
- 使いづらい場所がない
- 大きさ的に問題がない
- 数も十分
実用性が高く、衣類・小物・キッチン道具も普通に収納できるため、車内に大きなカバンを持ち込む必要もなくなります。
コルドリーブスの場合こんな感じ。
バンコンとキャブコンの車内収納は、数が似たようなものでも、実用性と実際の収納力の差は途方もなく大きいんです。
感覚論ですがバーデンの車内収納力は、コルドリーブスの1/5もないかも。
くつろぐ時の荷物移動
ここが快適性に大きな影響を与える部分。
車内の収納力に大きな差があるので、バンコンは持ち込む荷物が大きく・多いにもかかわらず、その置き場所が少ない。
そのため車内でくつろぐ時は、荷物の置き場所を作る必要があります。
バーデンの場合、二人利用かつ二人とも常設ベッドで寝れるなら、ダイネットと常設ベッドで荷物を移動させればOKですが、3人以上や常設ベッドで二人寝れないと、いきなり苦しくなります。
私の場合はこのパターンにはまったので、毎晩エライコッチャに。
寝る時は常設ベッド下のダイネット側に、コンテナを置いて荷物を整理してました。また、扇風機やマルチシェードなど頻繁に使うものも、これに放り込んで整理。
この手のものを収納する場所が本当にないんですよ。
このインナーボックスは畳むとペチャンコになるので、バンコンで身の回り品を整理するのにすごく使い勝手がいいですよ
頻繁に車内を荷物が移動する状態って、一泊二日程度ならそこまで面倒じゃありませんが、長旅になるとこれがかなり面倒。
キャブコンの場合は、これがほとんど必要ありません。
小さな荷物をバンクベッドにポンと置けば解決です。
収納って旅のストレスに直結するんです
収納って旅のストレスに直結します。
実は旅を続ける上で、一番イラっとしたり、喧嘩になりやすいのがこの問題。3日も旅をすれば何かと散らかってくるし、あれどこいった?どこやった?的なもめごとが勃発。
収納の余力が少ないバンコンでは、洗濯物やゴミなどが出てくると、さらに厳しい状態に。
この点でキャブコンはストレスが少ないのは実体験済み。
「こまめに片付ける」「常に同じ場所にしまう」を徹底すれば、散らかることも少ないし、あれどこ行った?もほとんどありません。
いやほんとに小競り合いが減りましたw
まとめ:キャブコンとバンコンでは、収納力と付随するストレスが段違い
バンコンでは収納力最大級のバーデンと、キャブコンとしては収納力が小さめのコルドリーブスを比較しても、これほど大きな差があります。
特に内部収納は比較にならないほどで、そのことに付随するストレスも段違い。旅先では自宅になるキャンピングカー、家と同じで収納も実用性が重要なんです。
バンコンを検討する時は、収納の点をよく確認しましょう。