北海道の道路事情は、本州とはまったくの別物。
極端な言い方をすれば、標識や交通ルールは日本だけど外国を走ってるみたいw
もちろん決して悪い意味ではなく、本州では考えられないような、どこまでもまっすぐな道、溢れる野性味と目を奪われる大自然。もう、ただ走っているだけで楽しいんですよね。
しかーし!そんな北海道だからこその問題が。特に都市部に住んでる人にとっては、あまりにも感覚が違うので注意が必要です。
私が北海道を走って困った点を紹介しますね。
目次
優先道路だと思ってしまう
北海道ならではの景色といえば、色違いの絨毯が敷かれたように整然と区画された広大な畑や農場。牧草ロールや大きなトラクターがほんと絵になるんですよね。
そんな気分爽快な道には信号のない交差点がたくさん。普通に「こちらが優先だな」と走り抜けようと思ったら、一時停止の標識にビックリ!慌てて急停止をして荷物が吹っ飛んでいくこと数回。
そう「広くてまっすぐの道路」が当たり前な北海道では、同じような道路がぶつかるんですよ。本州の感覚だととても一時停止する道だと思えません。
事故を起こしたらシャレになりませんから、幹線道路以外の交差点では十分注意しましょう。
なんせ道が悪い
北海道の道の悪さには本当にびっくり。
一般道・高速道路の区別なく道が荒れていて、大きな段差でしょっちゅう跳ね上がります。
道路がまっすぐでスピードも出やすいだけに、突然跳ね上がるといろんな物が吹っ飛んだり、下手すれば頭を打つレベル。
少しでも長い距離を運転した後は腰が痛くなるし精神的にも疲れます。
とにかく飛ばしすぎないことを心がけるのが肝要。本当に驚きますよ。
坂のボトムの段差がエグイ
美瑛とかの一本入った道なんかでは、広くてまっすぐだけど緩く坂になってる道が結構あるんです。
で、坂のボトム部分(トップも)の段差がかなりエグいんですよ。なんというか、ゆるい三角形の頂点みたいな感じで、いきなり下りから登り(その逆も)に変わります。
これがまた、減速が必要に感じられないんですよ。
普通の速度で突っ込んだら、ボトムではバンパーを打つんじゃないかと思うような衝撃で、キャビンの食器やら何やらが飛び出すし、トップでは車体が浮く感じを味わいました。まさにジェットコースター。
何度か食らうと警戒するようになりますが、危ない上に同乗者(特に後部)が大変な思いをします。
いやほんとビビるし。
悪路が本当に悪路w
いまどき未舗装の道路を走る機会はほとんどありませんが、北海道ではわりとメジャーな観光地にも未舗装の道があったりします。
乗り心地の悪いキャンカーでそんな道を走れば「◎▼◆#×☆♪!!」なかなかハードな体験をさせていただきました。
「ん?なんか道路の色が違う?」と思ったら十分減速しましょう。平気な顔して突っ込むとラリー気分を味わうことになりますよー。
コンビニ・ガソリンスタンドなどの出入り口の段差がエグい
これは雪国だからなんでしょうか…。
コンビニやガソリンスタンドなどの出入り口と道路の段差がエグいんです。機嫌よくコンビニで買い物を済ませて道路に出ると、上下にしばらく揺さぶられるほど。
本州の感覚では絶対にダメですよー。
一般道でバンバン追い越しされる
片側一車線の道路を制限速度+αで走っていて、追い抜かれるってめったにありませんよね。でも、北海道ではふつうに追い抜かれます。それもバンバンと。
地元の人にとっては普通のことなんでしょうが、最初はちょっと度肝を抜かれます。そのうち慣れますが、意識外になりがちな右後方にも注意が必要ですよ。
距離感がマヒする
よくネタになる北海道の標識。不思議なもので、3日も運転してると慣れて、「次の目的地まで50㎞か〜すぐやな!」なんて会話が飛び交うように…。
とはいえ実際に走れば、しっかり50kmあるわけでw
走りやすいとはいえ普通に時間もかかるし疲れも貯まるので、無理のない計画を。
取り締まりの恐怖
北海道の道路はスピードオーバーになりがち。取り締まりも頻繁に行われてるうえ、スピード違反で捕まると大変なことになります。
北海道のローカルへ行くと、道沿いに小さな町(というか集落)が点在してるんですが、その手前くらいから制限速度が40㌔になるんですよ。だってスクールゾーンですからね。
しかし、目に入る景色も道の広さもそれほど変わらないのですごくわかりづらい。基本的に信号があったら注意が必要です。
私はレーダー探知機の「取り締まりポイントです」の案内で気づくことが何度もありました。つまり制限速度の低下に気づかずにスピード違反しやすい場所だから、たくさん取り締まりしてるってことですよ。
ずるいぞ。
虫がハンパないぞ
真夏は虫がいるのが当たり前。走れば車がめっちゃ汚れますよね。でもこれって基本的には夜の話。
北海道では昼間からすごい数の虫がフロントガラスに突っ込んでくるし、気分よく窓を全開にしてたら紛れ込んできて大騒ぎなんてことも。
私の場合、8月の終わりだったからか、赤とんぼが大量に突っ込んできて「おいおい」ってなりました。車を見ればフロントやバンク部分がドロドロに…。
北海道へ行くなら洗車用のデッキブラシを積んどきましょう。
補給・給油の問題
キャンカー乗りなら早めの給油が癖付いてると思うんですが、北海道の場合、都市部周辺でない限りさらに早めの給油を心がけましょう。本州と同じ感覚で「まだ大丈夫!」なんて言ってると、痛い目にあいますよ。
そもそもガソリンスタンドがない
そりゃ、札幌や旭川なんかは問題ないんですよ。いたって普通の大都会ですから。しかし旭川から先は急激になんもなくなります、もちろんガソリンスタンドも。
特に高速道路の無料区間や日高地方なんかは町から町への距離がかなりあるので、給油ランプなんて点こうものなら平常心を保てなくなりますw
そして閉まるのが早い
ガソリンスタンドって、どっかしら24時間営業してるとこがあるイメージじゃないですか?北海道のローカル部では驚きの18時・19時閉店が普通だったりします。
やっとたどり着いたスタンドが閉まってた…まさに絶望という言葉しか浮かばない。
高速道路のSA・PAが少ない
高速道路もまったく安心できません。なんと北海道の高速道路にはSAが四ヶ所しかないんだとか…。PAもわりと簡易なものしかなく休憩もままならなかったりします。
給油に関しては、高速と一般道の「ダブルなんもないコンボ」を食らうとシャレになりませんよ。
高速で給油するのは割高ですが、少しでも不安があれば給油しときましょ。
コンビニもないよw
北海道といえばセコマ(セイコーマート)。北海道らしい品揃えや、どローカルの地区ではスーパーがわりになっていたりとキャラバン中は本当に心強い味方でした。
とはいえ町から町への移動距離が半端ない北海道、その区間にもあると思ったら大間違い。途中数十キロもコンビニはおろか自動販売機もないなんてこともありました。
ガソリンだけでなく、人への補給も計画的に!
北海道キャラバンの必須アイテム
レーダー探知機
とにかくスピードが出やすい道ゆえ必須。
北海道ではオービスの場所なんかどうでもよくて、いかに取締ポイントをアナウンスしてくれるかが鍵。
合わせて地元ナンバーの車が減速したら、合わせてスピードを落としましょう。
私も幾度となく助けられています。保険と思えば安いもんですよ。
洗車用デッキブラシ&折りたたみバケツ
量が半端ないのでクロス程度じゃ落ちません。ブラシでゴシゴシとやらないと。
たためるバケツと一緒に積んでおけばスタンドで水を借りるだけである程度落とせます。
キャブコンの場合は伸縮がポイント。長くないと天井が辛いんですよね。
安いのにスノピっぽいPVCバケツ。折りたためてコンパクトになるし、キャンプ・釣り・ちょっとした洗車など色んな場面で活躍しますよ。
重ね着用のアウター
北海道の寒暖差をナメたらいけません。場所や天候によっては涼しいを通り越してクソ寒いという。特にお盆を過ぎたら一気に秋の気配です。
道の駅のトイレに行こうとしただけで、震えが止まらないほど寒かったのにはビビりました。
まとめ
雄大な北海道を車で走れば、本州とは違う不便さも味わいますが、終わってみれば全てがいい思い出になるはず。
少しの注意と必要なアイテムがあれば、より楽しい旅になるでしょう。
そう
「迷わず行けよ、行けばわかるさ」
ぜひ楽しい旅を!