キャンピングカーは、長距離かつ初めての土地を走ることが多く、アウトドアや趣味のためにアグレッシブに使うことも多いでですよね。にもかかわらず重く高重心。走行性能は普通車とは比較になりません。故障や万が一の事故などを考えると、ロードサービスの重要性は非常に高いといえます。
今はロードサービスはJAFだけでなく、自動車保険やクレジットカードの付帯サービスなど多岐にわたり、調べると私はすべて加入してました。
これは無駄かな〜と思いましたが、自動車保険もクレジットカードも、ロードサービス目的じゃありませんから、無駄を省くとなればJAFを退会するしかありません。
でもJAFだけは退会する気になれないんです。
私がJAFに加入したのは5年ほど前。
恥ずかしい話なんですよ。
目的
浜辺で途方に暮れた…砂浜の悲劇
当時私はジョイクラフトのインフレータブルボートでマイボート釣りが趣味。でもボート釣りは出航させるのが一苦労。というのも漁港の殆どがレジャーの使用を禁止していて、砂浜から出航させなくちゃなりません。
インフレータブルボートとはいえ、船外機や艤装を含めると重量は軽く100㎏以上。運搬用の車輪はついていますが、砂浜でこれを引くのはかなりの重労働です。
その日は一人釣行だったので、当時の愛車デリカD5の4WDを過信して、少しでも楽をしようと砂浜へ侵入。釣りを終え片付けを済ませ、さあ帰ろうとしたらいきなりタイヤが滑ります。その後がんばっても、脱出するどころか逆に沈み込む始末。
完璧なスタック。完全に脱出不能。
真冬の海で途方に暮れました。
自動車保険付帯のロードサービスにびっくり
まあ、やっちゃったもんは仕方ないと、自動車保険のロードサービスへ連絡。
「すいませーん。かくがくしかじかで脱出不能になって、海辺で途方にくれてます」
すると先方から、予想もしない回答が!
「スタックはサービスの対象外です。恐れ入りますが、JAFに救援を求めてください」
「は?」
目が点とは、まさにこのこと。
なんのためのロードサービスだ!と。
やむなくJAFへ連絡すると、
「会員様ですか?」
「違います」
「遠方(田舎)なので、契約先の修理工場の人間が現地に伺います。ただし救助できなくても出張料は頂きますので、その点はご了解いただけますか?」
「?はいはい」
その時はあまり深く考えず、ようやく帰れると胸をなで下ろしました。スタックした場所は南伊勢のド田舎。さらに遠い尾鷲から向かうとのことで1時間ほど待つはめに。
会員になってない?アホか!と、おっちゃんに叱られる
1時間後、契約修理工場のおっちゃんが到着し、私の車を見た途端に言った一言が
「こりゃあかん」
あまりにも奥に入り込んでいたので、ロープの長さが足りない上「この車で引っ張り出せるかなぁ」と。おっちゃんはなお話しかけてきます。
お「あんたJAFの会員になってないんやろ?」
私「はい」
お「JAFだけは、絶対入っとかなあかんて!」
私「そりゃ会員じゃないと高いから、入っといた方がいいけども…」
お「そんなんちゃうわい!」
おっちゃんに叱られてしまいましたw
どういうことか尋ねると、
「JAFからの依頼は、会員と非会員では違うんや!」
会員の場合「何としても救助してくれ」
非会員の場合「状況を見て無理と判断したら、出張料をもらって引き返してください」
となるらしく、今回は後者だったとのこと。
「おっちゃんが、引っ張り出してくれなかったら、俺どうなるの?」と尋ねると
「この辺の建設会社にでも頼んで、重機で引っ張り出してもらうしかないやろなぁ。言い値やから10万くらいかかるかも。もう仕事収めやし年明けになるやろなぁ」
と絶望的な回答。
まさに涙目、もうこのおっちゃんだけが頼りです。
無事、救出してくれました
幸い本当に人のいいおっちゃんで、年末の忙しい中自宅に連絡してくださり、ご家族がロープと大きな車を届けてくれ、家族総出で私の車を引っ張り出してくれました。ほんと今でも感謝してます。
そんなおっちゃんに、「JAFだけは入っときやー」と何度も言われました。
スタックしてから、脱出するまでにかかった時間は6時間以上。その日は帰る気力もなくなり、近場の民宿に一人泊まることに。
おっちゃんの言った事が「本当かどうか」を確認する方法はありません。でもおっちゃんが嘘を言う理由もありません。
私はおっちゃんの言う事を信じ、帰宅してすぐJAFの会員になりました。まったくもってお恥ずかしい話ですが、身を持って体験した話です。
まとめ
- スタックした時は、JAF以外救出してくれない
- おっちゃんいわく、JAFは会員かどうかで、救出の対応が変わる
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