保険会社付帯のロードサービスは、本当に困った時に頼りになりませんでした。
調子に乗って砂浜に入り込み、脱出不能になった私を助けてくれたのはJAF。JAFから派遣された面倒見のいいおっちゃんが、私の窮地を救ってくれました。
目次
JAF(ジャフ)と自動車保険付帯のロードサービスの違い
JAFと自動車保険付帯のロードサービスの大きな違いは
レスキューの対象が
「JAFは人」
「自動車保険付帯のロードサービスは車」
ということ
JAFの場合、加入者がどの車に乗っていてもレスキューの対象になりますが、自分の車を他人が運転している場合は、トラブルになっても対応できません。
逆に自動車保険付帯のロードサービスは、契約した車に誰が車に乗っていても、レスキューの対象になります。
サービスの内容は保険会社によって様々で、JAFとどっちがお得なの?という単純比較はできません。
ネットなどで調べても「田舎はJAFの方がいい」とか「JAFはプロが来てくれる」とか「ロードサービスの方が早く来てくれた」など、ケースバイケースのようです。
☆JAFと保険会社のロードサービス比較
|
自動車保険の ロードサービス |
専門業者のロードサービス |
|
保険会社A |
JAF会員 |
JAF非会員 |
|
入会金 |
なし |
2,000円 |
なし |
年会費 |
なし |
4,000円 |
なし |
サービス拠点 |
約9,300ヵ所 |
約1,700ヵ所 |
約1,700ヵ所 |
対応時間 |
24時間365日 |
24時間365日 |
24時間365日 |
バッテリー上がり |
無料 |
無料 |
12,880円 |
タイヤパンク時のスペアタイヤ交換 |
無料 |
無料 |
11,020円 |
キー閉じ込み時の開錠 |
無料 |
無料 |
有料:12,880円 |
レッカー移動 |
60kmまたは最寄の指定工場まで 無料 |
15kmまで無料 |
有料:12,880円~ (距離による) |
ガス欠時のガソリン補給 |
10L無料 (保険期間中1回) |
実費 |
8,230円+実費 |
サービス対象 |
契約車両 |
会員 |
すべてのドライバー |
(JAFの料金は8:00~20:00一般道の場合)
この表を見ると、保険会社のロードサービスの方が、無料ということも含めてお得な気がしますよね。
保険会社のロードサービスは、スタック時の走行不能や自然災害による事故や故障には対応してくれない
しかし、スタックでえらい目にあった私からすれば、そんなことは小さな話。
一番の大きな違いは
スタックによる走行不能、自然災害に起因した事故・故障はJAFしか対応してくれないということ。
正確に言うと保険会社付帯のロードサービスは、車の「故障か事故」にしか対応していません。スタックは故障でも事故でもないというのが保険会社の言い分です。
保険会社にしてみれば、ロードサービスは本業じゃありません。雪の日にたくさんの救援依頼が来たら採算に合わないですからね。
保険附帯のロードサービスの中にも、有料で引き受けてくれるケースがあったり、一定の条件付きで救助してくれるケースもあるようですが、それも保険会社からJAFへ依頼するようです。
ということは…
おっちゃんの話によると「会員以外には無理せず対処」ということですから、ひどい状況の場合は、対処してくれない可能性があるということ。
それを考えると、ちょっと震えちゃいますよ。
また保険会社によっては最初からJAFと提携していて、JAFに加入している契約者は同等のサービスを、JAFから直接サービスを受けることができます。
(例)東京海上日動火災の場合
JAF+保険付帯サービス |
主なサービス内容 |
保険付帯サービスのみ |
東京海上日動負担 |
30分を超過した場合の作業料 |
自己負担 |
15万円まで無料※1 |
けん引・搬送 |
15万円まで無料 |
○対象 |
バッテリー上がり |
○対象 |
○対象 |
燃料切れ(ガソリン・軽油) |
○対象 |
1年間に2回 |
燃料切れ時の燃料代無料サービス※2 |
1年間に1回 |
○対象 |
キーの閉じ込み |
○対象 |
○対象 |
パンク時のスペアタイヤ交換 |
○対象 |
○対象 |
パンク応急修理 |
×対象外 |
○対象※3 |
タイヤパンク本修理費用 |
×対象外 |
○対象 |
タイヤチェーンの着脱 |
×対象外 |
○対象 |
雪道・ぬかるみ等(スタック)からの引き上げ |
×対象外 |
○対象 |
自然災害に起因した事故・故障 |
△一部対象 (地震・噴火・津波は対象外) |
JAFのHPより
今まで、JAF会員が自動車保険の優遇サービスを受ける際には、損害保険会社コールセンターへ電話をかける必要がありましたが、2016年6月1日から下記4社では、JAFへの直接コールでも優遇サービスを受けられるようになりました。
●サービス対象損害保険会社:あいおいニッセイ同和損害保険、損害保険ジャパン日本興亜、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険
上記4社の自動車保険にご加入の場合は、救援現場でJAF隊員にお申し出ください。
※「JAF会員優遇サービス」の内容については、JAFホームページをご覧ください。1.お客様がJAFへ救援コール2.JAFがお客様のもとへ3.救援現場より、お客様がJAF隊員とともに損保会社へ連絡4.優遇サービスを受け、救援完了
※ご加入の保険内容によっては、優遇サービスが受けられない場合があります。
インターネット保険は殆どがJAFとは提携してないようです。
スタックした時の心境は…ただ助けてほしい
スタックってマジで絶望的な状況になりやすいんですよ。
基本的にスタックする場所なんて普通の場所じゃありません。
河原・ぬかるんだ泥地・砂浜・大雪の時など…キャンプ場や、人が周囲にいる場合は、脱出の手助けをしてもらえることもありますが、人里離れた場所だと本当に心細いと思います。
私が脱出不能になった時に考えていたことは「いくらかかるんだろう?」じゃなく「いつ来てくれるんだろう?」「本当に出してくれるんだろうか?」でした。
人間って追い込まれると、その場の問題の解決が最優先で、その後の事なんておまけなんですよね。カギ屋さんが儲かるというのは、まさにその典型だと思います。
スタックしないって言い切れます?
「いや待て、俺はそんなドジはしないぞ!」
「私は、そんな場所に行くことないから!」
なんて言う人もたくさんいると思いますし、実際そうでしょうw
アウトドアが趣味の私、河原・砂浜・ぬかるんだキャンプ場・スキーの為に大雪の道、全部行ってましたが、脱出不能のスタックは初めての経験でした。
もちろん何度も危ない目に合ってましたが、たまたま誰かと一緒だったり、周囲に人がいたりして、助けてもらえたのと、乗ってた車にデフロック機能があったから、脱出できたんですよね。
しかし大雪の場合はどうでしょう?
これはどの地域でもあり得ることです。しかしキャンピングカーの場合、旅の途中で思わぬ大雪に遭遇することは充分考えられます。
その時に助けてくれるのは、JAFだけかもしれませんよ。
注意!加入できるのは車重が3トン未満まで
キャンピングカー乗りなら、ぜひとも加入しておきたいJAFですが、全てのサービスを受けるには条件があります。
それは、車両重量が3トン未満であることです。
キャンピングカーのベース車両は、大別するとバス・トラック・バン・ワゴン・ライトトラック・軽になりますが、このうち問題となるのはトラック以上でしょう。
あくまでも車両重量で、車両総重量ではありませんので、よほど重量級の架装をしない限りは、カムロードベースは大丈夫ですね。
トラックなら、エルフやビーカムベース・バスコンは、加入はできてもキーの閉じこみと、燃料切れのみ、ロードサービスの対象とのこと。
この場合、重機での救出対応になるんでしょうか。
これなら自動車保険付帯のロードサービスで十分ですから、JAF加入の必要性はありませんね。また残念ながらトレーラーも対処不可のようです。
まとめ
「君子危うきに近寄らず」
格言通り、危険と思う場所には近づかないことが大切です。
とはいえ、アウトドアが趣味なら、多少なりとも不整地に入るケースがありますし、スキーやスノボなどのウィンターアクティビティは、雪がなくちゃ始まりません。
「私はスタックなんてしないよ!」と言うのは簡単ですが、想定外の事態は、いつ起こるかわからないはずです。
その時に、自動車保険付帯のロードサービスは助けてはくれません。頼りになるのはJAFだけです。「備えあれば憂なし」年間わずか4000円なら、安いお守りじゃないでしょうか。
アウトドアが趣味の人やウィンターアクティビティが好きな人、雪国に住んでいる方は、JAFの加入を検討した方がいいと思いますよ。
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