いずれキャブコンに乗り換えるならと、勉強がてら検討を始めて、ハイエースベースからカムロードベースまで対象を広げてみました。そこで初めて見た「バンテック社:ZIL5」のエレガントな内装や、過ごしやすく、使いやすそうな設備などに衝撃を受けました。
バンテックという会社が急に気になります。
バンテックのラインナップは?
正確にはバンテックセールスという会社のようですね。キャブコンビルダーの老舗らしく、こだわりを持ってキャブコンを作っている様子。
ZILシリーズは累計販売台数NO1とありますが、この信憑性はわかりませんw
この時点(昨年9月)のラインナップは
ZILシリーズ
ジル5・ジル520・ジルノーブル・ジルSKIP・ジルクルーズ
コルドシリーズ
コルドバンクス・コルドランディ・コルドリーブス
他に、マヨルカというバンコンや軽キャンパーもありましたが、こちらは興味なし。
どうやら、ZILシリーズが上位モデルで、コルドシリーズが廉価版のようす。
大きな違いは、ZILシリーズの殆どが長さ516cmで、エアコンなども含めてほぼフル装備なのにに対して、コルドシリーズは長さが5M以内で、必要なものをオプションで装備する感じですね。
加えて、ジル5とジルノーブルはものすごくお洒落(この時点ではZIL522は未発表)
全ての車を見てみると、どの車もしっかりとしたコンセプトがあって、なかなかいいじゃないですか。
コルドリーブスのファーストインプレッション
ZIL5の廉価版ともいえるコルドリーブス。
最初の印象は…「え、みどり・・?」
なるほど、リーブスってのは葉っぱのことなんですね。正直いって「なんで、みどりやねん?」と思いましたよ。
レイアウトは、リアエントランスでほぼジル5と一緒。ダイネット部分の使い勝手は、ほとんど変わらなそう。ジル5では伸びた車長の分は、エントランス部分を広げているようですね。そのためジル5よりエントランス部分が少し狭くなっていて、クローゼットなどがありません。
また、やっぱり廉価版だけあって、ジル5に標準で装備されているものが、かなり省かれているのが気になります。
カセットトイレ・バッテリー関連・インバーター・サイドオーニング・冷蔵庫など。それ以外にも内装面では、ずいぶんシンプル。でも、セパレートエアコンが標準装備なのと、不要と思っていたシャワーや温水器関連がないのはいいかも。
まあ、よく見ると新緑?をイメージしたデザインも悪くないし、古臭さは全くありまんが、やはりジル5を見た後だと、質感はかなり落ちます。とは言っても充分以上ですけどもw
加えて、ジル5に付いてる装備は殆ど必要なので、オプションつけていったら、価格差も埋まっちゃんじゃないの?という感じでしたが、コルドリーブスには、わが家にとって、かなりインパクトがある仕様が。
イイね!FRPの土間
そのひとつがFRPの土間です。
こんな仕様があるとは、全く知りませんでしたが、この土間は相当なインパクト。
ゴージャスさや質感からはかけ離れますが、目からウロコのアイデアです。
この仕様は、愛犬との旅がコンセプトの、コルドランディに最初に装備されたようですね。トップ企業にもかかわらず、この思い切りってすごい事だと思いましたよ。
わが家のキャンピングカーは、くるま旅だけでなく、釣りやキャンプといったアウトドアで頻繁に使用しますので、車内へ簡単に出入りできると、使いやすさが飛躍的に向上します。
実際、ハイエースのバーデンでは、ステップだけで靴の履き脱ぎはできずに、セカンドシート横にマットを引いて、そこまで土足で登っていました。そうしないと使いづらくて仕方ない。
ただ、どうしても汚れてしまいますし、それでも届かない奥の物を取るために、いちいち靴を脱ぐのが面倒でした。また、後部収納にサブバッテリーが置かれているので、防水のためブルーシートを置いたり、釣りの濡れものをしまう時に、気を使う必要がありました。
コルドリーブスは、エントランス部分がすべてFRPの土間なので、キャンプや釣りの時も、土足やウェーダーを履いたまま、エントランスへ上がれます。さらに、鮎釣りはポイントを移動する時に、たくさんの濡れものが出るのですが、無造作に置いても大丈夫そうです。
汚れても簡単に水洗いできるのは、素晴らしいアイデア。
わが家にとって、この土間の使い勝手は抜群かも。
工夫されたバンクベッド
もう一点が、折り畳み式で乗り降りしやすいように、最大限まで高さを下げた、セパレートタイプのバンクベッド。
キャブコンに乗り換えたら、バンクベッドで就寝するつもりでいますが、できれば縦向きに寝たいと思ってました。
これはいくつか理由があって
- 車中泊の際、どうしても気になる傾斜は、殆どの場合は前後なので、駐車時に調整しやすいこと。
- バンクベッドは奥側の天井が低く圧迫感がありそう
- 奥の人がトイレや早起きする際に手前の人に気を使いそう。
また、セパレートになっていて、高さが抑えてあるので、義母でもバンクベッドを使えそうです。これなら眠くなった順に上にいく。そんな使い方ができそうに感じました。義母が使える上に、セパレートじゃないと、どうしても嫁さんと私がバンクベッドにならざるを得ませんので、これは助かります。
バンクベッド頭上のクリアランスに、余裕がありそうなのも嬉しいポイント。
わが家にとっては、細かいところはともかくとして、土間とベッドの2点で、ZIL5よりもコルドリーブスの方が使いやすそうに感じました。
コルドリーブス、かなりいいかもしれない!
この時点で、さしあたり第一候補に浮上しました。