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バンコンの「常設ダブルベッド」にあまりこだわらなくてもいいと思う理由

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バンコンで一番人気のビルダーはトイファクトリー。

他ビルダーに比べて、デザインやクオリティの高さで、頭ひとつ抜けてるのが理由でしょう。

 

中でも私が乗っていたバーデンは「常設ダブルベッド」を備えた一番売れ筋のモデル。

 

便利な「常設ダブルベッド」なんですが、なんでも裏表があるもの。

当然それなりのマイナス面もあります。

 

私の経験からバンコンの常設ダブルベッドは、あまりこだわりすぎないほうがいいと思う理由をご紹介。

 

目次

 

バンコンで「常設ダブルベッド」が人気の理由

これは大きく言えば3つの理由でしょう。

  • ダイネットとベッドを別にしたい(片付けをしないで寝たい)
  • 寝るときにベッドメイクをしたくない
  • ベッド下の収納力が高い

 

かくいう私も、この3つの理由で常設ダブルベッドがあるバンコンを探し、バーデンにたどり着きました。

 

自宅でもほとんどの人が「ベッド」で寝るのが普通。昔のように毎日布団の上げ下ろしをするなんてありませんからね。 

そう考えれば、眠くなったらすぐに寝れる「常設ベッド」は普段のライフスタイルに近く、人気なのは当然のこと。

 

またキャンピングカーの大切な要素「積載力」も、室内をフルに使うタイプよりも、大きく・広くなります。

これはかなりの魅力なのは間違いありません。

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私もそうですが、釣りやキャンプなど荷物を山盛り積んで走るなら、ベッド云々よりも積載力が重要。

積載力重視で「常設ダブルベッド」のモデルを選ぶのは至極もっともで、代えがたいメリットですからね。

 

常設ダブルベッドにそこまでこだわらなくてもいい理由

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でも

「ベッドメイクをせずに寝れる」

「ダイネットとベッドを別にできる」

 

これに関しては、それなりのデメリットがあるし、そこまで便利かな?と、バーデンに乗って感じたんですよね。

 

空間効率が悪く、狭くなる

キャンピングカーは決して広くありません。


特にバンコンの場合はスーパーロングといえど、車内の架装部分は3.5畳程度。実質使える部分はもっと狭く三畳くらい。

 

この部屋に二人で住むと仮定して

  • ダブルベッドを置きますか?
  • 置くとしたらどう使いますか?

 

もしダブルベッドを置くにしても、ベッドの上で過ごすことになるんじゃないでしょうか。私も学生のころはそんな感じでしたし。

 

もしくは、ソファーベッドを置くか、パッと片付けられる万年床にしたりするかも。

こんなふうに、せまい部屋なら一つのアイテムで複数の役割を担ってもらいたいもの。

 

でもバンコンの常設ダブルベッドは、他のレイアウトに比べると、複数の役割を持たせづらく、荷物を置く程度になっちゃうんです。

 

つまり「寝る時はめっちゃ助かるけど、それ以外の時間はデッドスペース」になりがち。限られたスペースゆえ、少しもったいないんですよね。

 

片付けずに寝るシチュエーションはそんなにない

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常設ダブルベッドの場合、寝るときにダイネットを片付けずに済みますよね。でも実際はそれほど機会がなかったんです。

 

もちろん、寝る直前までお酒飲んで、おつまみ食べたりしてますが、夕飯の様に「ドーン」と広げてることはありません。

なのでトレーに置いて、移動させる場所(例えば冷蔵庫の上)があれば、全然問題ないんですよね。

 

何より大事に乗りたい車ですから、朝まで食べ物を放置して、車内に「におい」がつくのは嫌ですし、テーブルもそれほど広くないので、食べながらどんどん片付ける感じに落ち着くんじゃないでしょうか。

 

それに寝る前って歯磨きしたり、トイレに行ったりするもの。食べ物を片付けず、そのまま寝るという機会は実のところほとんどありません。


ただベッドメイク不要で昼寝ができるのはすごく便利。

寝る時はこれが一番うれしかった。

 

バンコンの常設ダブルベッドはあまり寝心地がよくない

これはビルダーやモデル次第なんですが、バンコンのほとんどは「寝心地を追求したベッド」ではありません。


バンコンの場合は、後部荷台の左右に収納スペースを作り、その上にベッドマットをわたす形でベッドを設置するのがデフォルト。

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こうすることで

  • 後部に使いやすい収納棚を作れる
  • タイヤハウスを隠せる
  • ベッドマットを外せば高さのあるものを積むことができる

 つまり常設ベッドではなく、展開できる簡易ベッドなんですよね。

 

当然スプリングはないし、マットの強度を維持するために、枠の部分を固くせざるを得ません。 でも寝心地を優先して、しっかりしたベッドを置くと積載力はマイナスに。

ここがバンコンの難しいところ。

 

対してキャブコンの常設ダブルベッドは「快適な睡眠」が売りのモデルが多く、独自のスプリング構造など、自宅よりもよく眠れるという話もあるほど。

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同じ常設ダブルベッドでも、キャブコンは「快適な睡眠」にこだわった本物のベッドなのに対してバンコンは簡易ベッド。寝心地の違いは歴然です。

 

私は常設ベッドが無い車に乗ってます

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ちなみに私が今乗ってるコルドリーブスには「常設ベッド」はありません。

 

常設ベッド(シングル二段)ありのモデルと最後まで悩みましたが

  • ベッド展開が容易なら問題ない
  • より広く使えることを優先したい

こう考えて今の車を選択しました。

 

これはバーデンの経験から、私にとっては常設ベッドが無くても使い勝手が落ちないと思ったから。逆にバーデンで「常設ベッド絶対必要!」ってなってたら、確実に違うモデルを選んでたと思います。

 

ベッド展開が大変なのは論外

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常設ベッドにこだわらない場合、前提条件は「ベッド展開に手間がかからないこと」

 

ベッドの展開が大変なら、常設ベッドの便利さと勝負になりません。こればかりは本当に嫌になってしまいます。


写真のリコルソのように、展開が簡単なベッドなら常設ダブルベッドと比べてそこまで面倒な思いはしないはず。

バンコン・キャブコン問わず、ベッド展開の簡単さは一番重要な部分だと思いますよ。

 

まとめ:常設ダブルベッドは便利だけど、バンコンの場合こだわりすぎなくてもいい

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バンコンの常設ダブルベッドは

  • ベッドメイク不要
  • 寝る、過ごすの機能を分離できる
  • ベッド下の積載力が非常に大きい

という大きなメリットがある反面、

  • 狭い車内では空間効率が悪くなる
  • ダイネットを片付けずに寝る機会はそれほどない
  • 寝心地がよくない

こんなデメリットもあります。

 

積載力を優先するならば、常設ダブルベッドのモデルが一番ですが、寝ることに関しては、私自身デメリットに感じる機会が多かったかもしれません。

 

「ベッドメイクが簡単」なことが絶対条件ですが、旅がメインなら少しの手間と工夫で、より大きなベネフィットを手にいれられるかもしれませんよ