キャンピングカーって確たる正解がないものがたくさんあるんです。
例えば「トイレは必要か不要か」「エアコンは必要か」「足回りはどうすべきか」「バンコンかキャブコンか」などなど。
正解は「その人の使い方による」というもの。
特に悩ましい「電力不足」の対応に「発電機」は必要か否かという点について私なりに結論を出しました。
目次
結論:私には発電機が必要(マストではなくベター)
キャンピングカーの電力問題を解決するため発電機を積むことにしました。
- 発電機は「ホンダEU16i」
- バンテックのオプション「ibox」
高額な投資ですが、これからのキャンピングカー生活をより豊かにするために「必須ではないが、あった方が(かなり)良い」と判断したからです。
これは私の遊び方・使い方の場合、サブバッテリー&ソーラーパネルの運用では電力不足が解消できず、やりたいことがやれなくなるためで、人によって大きな差があるでしょう。
発電機が必要か否かは、やっぱり「その人の使い方による」もので、私にとっては必要というのが答えでした。
電力不足を痛感した場面
キャンピングカーで快適に過ごせるかは電力(サブバッテリー)に依存している部分が多く、電力問題は避けて通れない課題。
リチウムイオン電池を積んでる車などレアなパターンを覗き、ほとんどのキャンピングカーオーナーは、電力問題に気を使い頭を痛めていると思います。
誤解がないように申し上げておくと、バンテックのトリプルサブバッテリーは普通にくるま旅を続ける分には十分な電力を補給してくれますよ(真夏のエアコン稼働をのぞいて)
私が電力不足を痛感した代表的なパターンは以下の通り。
夏場のエアコン運用
連日の猛暑でエアコン無しの生活は今や考えられません。
幸い私の車には家庭用エアコンが装備されているので、一泊程度はなんとかなりますし、涼しい場所へ行くか電源付きのキャンプ場等を利用すれば、夏もキャンピングカー生活を楽しむことができます。
とはいえ発電機があることで運用の幅が大幅に広がることは間違いありません。
私の場合はさておき、ペットと一緒に旅をする場合は行き先を吟味しなければ、かなり深刻な電力不足になりかねません。
移動なしの連泊の場合
釣りに行った二日目などは、前日の使用状況によっては電力不足に陥ります。
あまり移動しない遊びの場合、夜間の使用量にもよりますが、初日に使った電力をソーラーではまかないきれません。
釣り場の近くに高規格のキャンプ場などはあまりないし、予約も取れない状況ですから、外部電源というわけにもいかないんですよね。
これは夏だけの問題ではなく、移動距離が少ない停泊の場合は冬でも電力不足になりやすいです。
天候不良や他の理由でソーラー充電が全くできないケース
今回の北海道キャラバンは完全な蝦夷梅雨で、晴れ間を見たのは本当に数時間。日中はほとんどソーラー充電ができない状況が続きました。
北海道ゆえエアコンが不要かつ移動距離が長かったため全く問題ありませんでしたが、他の場所だったら完全にアウトな状況。
今年の年末年始に長崎で過ごした際は、お世話になった駐車場が高架の下にあったため、ソーラー充電は0。
さすがに夕方アイドリング充電せざるを得ませんでした。
スキー場が一番厳しかった
すっごく厳しかったのがスキー場の電力事情。
キャンピングカーとスキーってすっごく相性が良くて、今年の冬はさらに回数を増やしたいんですよね。
でもスキー場って電力的にすごく厳しくてソーラー頼みには限界が
- 山間部ゆえ日照時間が短くソーラー充電が不足しやすい
- 天候が雪の場合はソーラー充電不可
- 車内で過ごす時間が長く、FFヒーターなどで常時電力を使用
- ほとんど移動しないため走行充電が0に近い
こんな状況ですから、二泊・三泊すれば完全な電力不足に陥ります。
スキー場はほとんどの車がアイドリングしてるため、夕飯を食べ終わるくらいまではアイドリング充電しながら過ごしていますが、それでも3日目くらいには電力不足は顕著に。
スキー場でFFヒーターが稼動できないとか考えたくない話です。
発電機の搭載を決断した理由
理由①周囲に迷惑をかけず発電機を運用できると思えた
発電機があればベターというのは誰しも思うこと。
予算という高いハードルや運用の手間はあるものの、搭載に二の足を踏む一番の理由は
- 他人に迷惑をかけてしまうのでは?という気遣い・マナーの部分
- その結果使える機会が限定的すぎて費用対効果に見合わないのでは?
ということじゃないでしょうか。
実際、私がそうでした。
これに関してはキャンカーの経験値が上昇したことでTPOが理解でき、発電機を使っても問題ないシチュエーションとそうじゃない場合が判別できる自信がついたんです。
また防音の問題については幸いバンテックには「ibox」というオプションがあり、バンテックの言い分では「静かな事務所」レベルの58db程度に絞ることが可能。
高価なオプションだがやむを得ません。逆にこのオプションがなければ決断できませんでしたから。
とはいえ静かな場所で使用できるレベルにはなく、シチュエーションが限られるのは理解してます。
理由②防災の観点で必要性を強く感じたから
京都在住の私、このひと月で三度の災害(レベル)に見舞われました。
- 大阪北部地震
- 西日本豪雨
- 記録的な猛暑
幸い①②については京都はそこまでの被害を受けずに済みましたが本当にギリギリのレベル。
西日本豪雨では百年の災害でも心配ないという日吉ダムのクレストゲートが開き氾濫寸前に。
そして記録的な猛暑。
いくら暑い京都とはいえ、38度超が7日連続って…。
北海道から帰ってきたばかりの身体には本当に堪えます。
仮に真夏の京都で避難生活を余儀なくされた場合、エアコンなしではどうにもならないと考えさせられました。
ちょっと日本はおかしくなってないですか?
数十年の間に発生する可能性がある「南海トラフ地震」など、今後の防災対策を考える上で、キャンピングカーに対する期待は決して小さくありません。
その時が必ずくると考えれば災害対策は重要なファクターだと思っています。
台風21号で停電を経験、北海道地震を見てよりそう思いました。
理由③今の車に長く乗る覚悟ができたから
キャンピングカーへの投資ってタイミングが意外と難しいんですよね。
乗り換えてしまえばほとんどが無駄になってしまいますから、気合の入ってる納車直後にある程度やってしまうのが一番だと思います。
飽き性で新しい物好きな自分の性格は十分理解しているので、すでに二年乗っているコルドリーブスに新たな投資をするのは若干ためらいがありました。
私は月に一度程度はバンテックさんへ立ち寄って、展示車をゆっくり見させてもらってるんですが(迷惑な客No1)、どの車を見てもいいなぁと思う反面、やっぱり自分の使い方にはコルドリーブスが一番合ってると再認識して帰る儀式になってますw
キャンピングカーは小さな快適化の積み重ねで、長く乗るほど使いやすくなるもの。特に北海道など長期キャラバンを繰り返すごとに改善点が見つかり、快適度がアップして行くんですよね。
今回の北海道キャラバンを終えて、乗り換えは当分ないなと確信しました。
しばらくして買い換えてたら笑ってくださいw
想定してる使用方法
私が想定している発電機の使用方法はこんな感じです
問題のない場所・時間でエアコンを使用
キャンプ場や道の駅などで夜間に使用するのは問題外ですが、明るい時間や賑やかな場所で使用するには問題ありません。
例えば
- SAのトラック用スペース
- 釣行時の河原で昼寝
- 入浴時(もちろん駐車場所には気を使う前提)
- 道沿いの駐車スペース
防音対応していることが条件ですが、実際のところ夜間or静かな場所以外はそこまで使用制限がかかるとは思えません。
ただし運用のキーはトイレじゃないかと思います。
私たちはフル活用していますので、車中泊場所の選択範囲が他の人に比べるとかなり広い。それゆえ迷惑のかからない車中泊場所をチョイスしやすいんです。
もちろん安全が第一ですが。
サブバッテリーの充電補助
バンテックのオプション「ibox」はサブバッテリーへの充電が可能な仕様。これがなければ搭載するのは見送ったと思います。
例えば夕方の入浴時や買い物の際、発電機を動かしておくことでサブバッテリーの充電ができれば、夜間の安心感は大幅にアップ。
私の場合、スキー場を除けばこれがメインの使い方になるのではと考えています。
雪山(スキー場)・北国での使用
スキー場ではアイドリングか発電機がなければ、キャンピングカーの運用は難しいのが実情。
それと…いつか冬の北海道へ行きたいんですよね。厳しい自然環境の中、二日も吹雪けば電力どころの騒ぎじゃなくなるはず。
今後も長くスキーを楽しんだり、北国へ長期の旅を考えるならマストアイテムだと考えています。
まとめ
キャンピングカー生活をより豊かにするために「発電機」「ibox」の搭載を決め発注しました。
あくまでも私の使い方には「発電機があった方がベター」という話であり、すべての人に当てはまるものではありません。
とはいえキャンピングカーの電力問題はほとんどの人に共通する問題ゆえ、私が経験し考えたことが参考になれば幸いです。