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キャンピングカーでのお気楽アウトドアとくるま旅

【ダマされたらダメよ】キャンピングカーショーの販売手法に疑問を持った話

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大阪キャンピングカーフェア

久しぶりに「キャンピングカーフェア2018」へ行ってきました。

たくさんのキャンピングカーが一堂に会するイベントは見ごたえ抜群でしたが、気になったのはその販売手法。

キャンピングカーの販売は増えていると聞きますが「健全な業界になるにはまだ時間がかかるなあ」という思いを抱いて帰ってきました。

 

目次

 

久しぶりのキャンピングカーショー

関西のキャンピングカーショーって一番遊べる時期に開催されるので、自分の車に満足してると行かなくなるんですよね。

今回はたまたまキャンカーを預けていたのと、キャンカーを手に入れた同僚クンと予定があったので足を運んでみました。 

 

納車後初めてキャンピングカーショーへ来た同僚クンいわく、乗る前とは見方が全く変わるとのこと。

キャンピングカーは乗ってみないとわからないことだらけ。初めてのキャンピングカー選びはやっぱりハードルが高いですよね。

 

キャンピングカーショーって初めて買う人向けなのに

初めてキャンピングカーを買う時の代表的なパターンは

  1. キャンピングカーに興味を持つ
  2. 雑誌・ネットで情報を取得
  3. キャンピングカーショーへ行く
  4. ビルダーへ

順番や経緯が違う人もいますが、およそこんな感じじゃないですか?(経験談

初めてのキャンピングカーを検討してる人にとって、キャンピングカーショーの役割は大きいものです。

  

販売手法に対する違和感

商売ですから売りたいのはすごくわかるし、イベントならではの特典があるのも理解します。

 

でもどんなキャンピングカーでも良し悪しあるのが当たり前。

乗り換え組は理解してるので問題ありませんが、初めて購入する人はどうしても舞い上がって良いところばっかり見えちゃうもの。

 

その点を売る側はよくわかってるはず。

本来ならいい面・悪い面をきちんと理解してもらうべきところ、知識不足と気分の高揚につけ込むような面もチラホラ見えるですよね。

 

キャンピングカーショーで見た事例をいくつかあげてみます。

 

とにかく広く見せる

キャンピングカーは「動く家」なので、広く見せるのための努力は当たり前のこと。

とはいえあまりやりすぎても…。

 

ポップアップルーフ全開!ズラリ並べてる

ポップアップルーフ

ポップアップルーフ装備の展示車は全て展開していました。

その開放感・広さたるや初めてキャンピングカーを見る人にとっては「もうこれでええやないの!決まり!」と思うくらいインパクトがあるもの(経験談

 

でもポップアップルーフって展開してる時間の方がはるかに少ないし、そんなに展開できるものじゃありません。あくまでも「展開したらここまで広く使えます」という話なんですよね。

 

一台だけ出展してるなら仕方ありませんが、複数展示してる場合は通常の状態も見せたほうが親切な気がするんですけどね。

  

キャブコンなのにマルチルームがない車ばかり展示

マルチルーム・キャンピングカー

バンコンでは広さの関係でなかなか設定できないマルチルームも、キャブコンの場合は標準で設定されてるものがほとんど。

 

しかしマルチルームは不要という声を受けて、一部ではマルチルームのないキャブコンも販売されています。もう圧倒的な広さで、初めてキャンカーを見る人にとってはインパクト抜群でしょうね。

 

でもトイレ・マルチルームの必要性は、キャンカーライフを経験して本当に判断できるもの。わたし自身キャブコンへ乗り換えた理由のひとつが「トイレ・マルチルーム」が欲しかったから。

 

キャンピングカーを乗り換える上でマルチルームは不要と判断した人には間違いなく最高の一台ですが、初めてキャンピングカーを選ぶ人がしっかりと判断できますかね?

 

「うああああ、これ広くて使いやすいよ!トイレなんて日本全国どこでもあるし、掃除とかあり得ないからいらない!これで決まりだ!ウェーイ!」なんて人もいるんでないの?

 

バンコンからキャブコンに乗り換えるならわかるけど、マルチルームが理由でキャブコンを買い直すのはちょっと悲しいことじゃないでしょうか。

  

安く見せる・思わせる

そりゃあ本当に安いなら最高ですよ。

でも必要なものがなかったり、向いてない車を堂々と売るのは感心しないなぁ。

 

キャブコンなのにガソリン車ばかり展示

トラックはディーゼルエンジンが基本。

ましてクソ重いキャブコンにガソリンエンジンが向いてるわけない。それでも展示している理由は値札と実売価格が低くなる以外にありません。

 

キャブコンのガソリン車は

  • 走らない
  • 燃費悪い
  • 売却時に安く叩かれる

「静粛性」が絶対条件の場合は別にして「安く買えた」メリットは走らないストレスと売却時の価格差ですぐに帳消し。長く乗れば乗るほどマイナスは大きくなります。

 

中古車市場を少しウオッチすれば、キャブコンのガソリン車は価格が安く売れにくいのは一目瞭然。

この点を理解してガソリン車を選択するなら問題ありませんが、価格に釣られやすい初心者にオススメするのは…。

 

必要なものを不要と説明

個人的にセカンドカーにしたいくらい気に入ってる軽キャン。

色々とチェックしてたら販売員さんが寄ってきました。

 

最後部のマット下の収納をチェックしながら「FFヒーターは標準じゃないの?」と聞いたら、「FFヒーターはその部分に設置するので収納が潰れちゃいます」と丁寧に説明してくれたのは好印象。

 

しかし続けての説明がいただけない。

「軽キャンにFFヒーターはほとんどつけてない」

「寝袋を工夫してる人が多い」

「そのかわり電子レンジ付いてるし!」

 

FFヒーターと電子レンジじゃバーターにならないし、重要性が全然違うと思うんですけど。

私は軽キャンに乗ってないので、もしかして説明は事実なのかもしれませんが…。寒くなったら、寝袋にくるまってテレビ見つつ晩酌するのはイヤだなぁ…。

  

その他

他にもいくつか気になったことが。

ビルダー販売店に悪気があるわけじゃないものや、説明が難しいものもあるし、購入する側が注意しなくちゃいけないこともたくさん。

そのうちの一部を紹介すると

 

他社の悪口を言う

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とあるバンコンビルダーでのひとコマ。

 

お客さん「トイファクトリーの車と迷ってるんだよね」

ビルダー「トイさんは全て沖縄の工場で作ってるから融通効きません。吊るしのスーツみたいなもんです。うちのは一台ずつオーダーメイドですから、お客さんに合わせられますよ」

 

そういう部分もあるかもしれないが、そこの車にくらべてトイの方がずいぶん完成度が高いけどなと元トイファミリーの私は思いました。

 

個人的に他社との違いを説明するのは大事だけど、ディスって売るような販売員からは買いたくないかも。

 

運転席にはスポット当てず

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とあるキャブコン。

185㎝はあろうかというお父さんが嬉しそうに家族と中を見たあと、ビルダーの方と色々話してました。

 

でもこの車は運転席の頭上に余裕が全然ないので、身長が高い人だと普通に頭が当たりそう。というか跳ねたら確実に当たるし、170㎝以上ならレカロやブリッドを装着するのが厳しそう。

 

このビルダーに限った話じゃありませんが、初めてキャンカーを買う時って、最後に見るのが運転席だったりするんですよね…。

 

欧州車は敷居が高いなぁ

今の欧州車ってリーズナブルなものも多いんですよね。展示価格だけで言えば国産ビルダーより安いものがたくさん。

その割に見学するには敷居が高いのが残念。

まあ子供さんが暴れたりしたら困るから仕方ないとは思うんだけど、もう少しフランクだったらありがたいな。

 

ハイマーなんて近寄ることすらできない雰囲気でしたわw

 

キャブコンビルダーは自社の安全性に対する取り組みをしっかりアピールすべき

つい先日も痛ましい事故がありました。

安全性に対する取り組みはすでに待った無しの状況。

原因と対策・自社の取り組みをしっかりとアピールしてもらいたい。それすらやってないなら、安全性の担保という点で話になりません。

 

裾野を広げられるか否かはその点にかかってると思いますよ。

 

まとめ 

キャンピングカーショーはビルダー・販売店にとって一番の稼ぎどき。

 

だって4年前の私のように、初めて見るキャンピングカーに舞い上がってる人がたくさん集まってるんですから。

まさにカモがネギ背負って大集合。

 

美味しそうな餌のそばには罠もたくさん。

ダマされちゃダメよ。