大阪キャンピングカーショー2017でビックリした1つが、トイファクトリー社のバーデンのブラッシュアップ。
バーデンに乗ってた私からすれば、これはかなり良い方向へのブラッシュアップと感じました。
目次
- 今回の主要なブラッシュアップ
- インテリア系のブラッシュアップ
- 機能面のブラッシュアップ
- 室内レイアウト関連のブラッシュアップ
- 荷室のブラッシュアップは大成功だと思う
- ここはブラッシュアップしてよ!と思う部分
- トイファクトリーの良さ
- まとめ
今回の主要なブラッシュアップ
様々な部分が変更されてますね。
個人的にはブラッシュアップというより、マイナーチェンジと呼べるくらいの変化じゃないかと感じるくらい。
主なブラッシュアップポイントはこちら
- 家具色のチョイスが可能に
- シートファブリックの新設
- アッパー収納底面を20㎜アップしてシート上部の空間を拡大
- カウンター側面にUSBソケットを設定
- リヤベッド上部アッパー収納を廃し、ハンガーフック付きサイドボード・ブラックライトを新設
- OPのクールコンプシステムをギャレー上部へ設定変更
- LEDエントランスライトを新設
- ギャレー側面にバタフライテーブルを設定
- 建具を廃しオープン収納に
- リヤベッド足元に取り外し可能なステップ兼バゲッジの荷崩れ防止壁を設定
- バゲッジスペース幅を100㎜拡大
- オプション収納庫・棚を選択可能に
インテリア系のブラッシュアップ
「え?今までできなかったの?」という感じですが、家具色チョイスは嬉しいアップデートじゃないでしょうか。
そもそもセンスがいいトイファクトリーですが、やっぱり好みはありますからね。
とはいえ、センスのない私には、何でも選べるような複雑すぎるのも面倒。
やっぱりデザイナーのセンスは段違い。個人的な好みはともかく、最大公約数をしっかり考えたものを提案してるんでしょう。
だから3つくらいからチョイスできたらベスト。
アミティなんて、室内のイメージだけでモデルが3つあるくらい。でも、それだけでワクワクする人たちもいることを考えれば、バンコンのトップビルダーとして、これはすごくいい進化じゃないでしょうか。
やっぱり「選べる」って特別感は大事なんですよね。
実際に見てみると、ファブリックの質感は抜群でした。やっぱりトイファクトリーってセンスはいいなと実感。
自分が乗ってた時よりも確実に進化してる気がします。
エントランスのLEDはどっちでもいいかな。
バンコンの場合は、そこまで重視するものでもないと思います。あんな場所がピカピカ光れば、真夏は虫を寄せるだけですしね。
機能面のブラッシュアップ
バタフライテーブルの設置
これはすごく便利。
バンコンの場合、そこまで調理ってしないと思いますが、実は困るのが車内で食事をしてる時に食材や調味料などを置く場所。
バーデンって食事中にものを置く場所が本当にないんですよね。
キッチン横に置けると思うじゃないですか。でもここは上開きの冷蔵庫なので食事中は置けないんですよ。置いたらいちいちどけないと、冷蔵庫の中のものを取り出せないという…。
バタフライテーブルは、自分が乗ってた時に「あったらいいなぁ」と感じてたアイテム。てか、なんでもっと早くつけてなかったん?と思うくらい。
わずかなスペースですが、弱みをしっかり補完してくれると思いますよ。
USBソケットの設置
USB変換ソケットはたくさん売ってるので、どっちでもいいと思いますが、電源の数は多いに越したことはありませんね。
室内レイアウト関連のブラッシュアップ
アッパー収納が2㎝高くなった
車内の数センチって結構大きなものですが、さすがにこれはあまり変わらないんじゃないか?というのが正直な気持ち。とはいえ、背の低い子供や女性には大きな変更点かも。
クールコンプシステムの場所変更&リヤベッドアッパー収納の変更
クールコンプシステムの是非は置いといて、リヤベッド上に設置されてるのはどうかと思ってたので、適正な変更じゃないでしょうか。
実際のところ、あの場所にクーラーがあると、過ごすときはともかく、寝るときは相当な圧迫感があるし、寒いと思うんですよね。クールコンプシステムを装着しなかった私ですらレスオプションにしてましたから。
ただし良し悪しがあって、バーデンの室内収納で一番使える場所が潰れるのはかなり痛い。できればダイネット上の部分に設置した方がバランスがよかったと思います。
荷室のブラッシュアップは大成功だと思う
今回のブラッシュアップで一番成功してるのは荷室部分じゃないでしょうか。特にオプション設定の収納庫の部分は、使い勝手が格段に上がると思うんですよ。
オプションの収納庫
さすがに価格はボリすぎだと思います(OP価格で88000円)
でもあるのとないのでは、使い勝手にかなりの違いが出るでしょう。
というかバーデンの荷室は正直言って使いづらい部分があったんですよね。
無節操に積むなら収納力はかなり高いんですが、使いやすく収納するには結構な工夫が必要でした。左サイドの収納はシャッター式なのでまだ良かったんですが、右サイドは荷物を積んだら開くことができなかったり。
この点もオープンになったのはすごくいいこと。収納できるものは減ったかもしれませんが、いつでも取り出せる実用性の方が大切じゃないでしょうか。
キャンピングカーにとって収納ってかなり大きな問題。
そもそもハイエースの収納力は抜群ですが、旅やキャンプの時に実用性が高いか?と言われると別の話。
使いやすい収納って
- シチュエーションごとに分類して収納できる
- そのシチュエーションですぐアクセスして取り出せる
- シチュエーションごとの収納力が十分なこと
トータルでたくさん積めるという話とは別物なんです。
バンコンの場合、外部に収納できないため、車内への収納になることを考えると、縦方向への空間を活かして、分別して収納できるのはすごく効果が大きい。
高価なオプションですが、それ以上の価値があるんじゃないでしょうか。
ここはブラッシュアップしてよ!と思う部分
色々とブラッシュアップされる中、なんでコレにこだわるんだろう?と思うのが「コントロールパネル」
確かに一つのパネルで車内の電化製品を全てコントロールできるってアイデアは秀逸なんですが、ハッキリ言って使いづらいw
特に一番使いづらいのはサブバッテリーの残量計。
残量がわかりづらい残量計って本当に役に立たない。旅をすればわかると思いますが、サブバッテリーの残量って、何よりも気になる部分なんです。これが数値化されてるかそうでないかは雲泥の差なんですよ。
今、私はバンテックのキャンピングカーに乗ってますが、バッテリーの残量計を含めて電化製品の管理は、はるかに使いやすいと思います。少々バラバラでも全く困らないし、かえってそっちの方が使い勝手は全然いいんですよ。
これは正直改善した方がいいんじゃないの?と思うんですけどね。
トイファクトリーの良さ
キャンピングカーのレイアウトはもう完成形に近い状態。特にバンコンの場合、新たなベース車でも出ない限り、劇的な変化は難しそう。
となれば、今あるスペースをどう有効活用するがすごく重要な課題で、今回のトイファクトリーのブラッシュアップはまさに適正進化だと思うんですよね。この辺を怠りなく取り組んでるのが、トイファクトリーのいいところじゃないでしょうか。
「少しでも使いやすく快適に」を合言葉に、業界のトップリーダーとして、今後も出し惜しみなくブラッシュアップに取り組んでくれたら嬉しいですね。
まとめ
何世代か前のバーデンに乗っていたからこそ、今回のブラッシュアップの良さがわかります。
実際に乗って使ってた私から見ると、今回のブラッシュアップは、マイナーチェンジとも呼べるくらいのもの。
使い勝手は劇的にアップしてると思いますよ。