初めてのキャンピングカー、必要な装備(設備)やオプションに悩みますよね。
とくにバンコンの場合は、車種によって標準設備に幅があり、自分で検討しなくちゃなりません。後付けも可能ですが、その場合はどうしても割高になりやすいですし、後付けできない装備もあります。
オプションと必要装備の選択に、少しでも役立てればうれしいので、誰にでもおすすめできるベスト5と注意点を紹介します。
目次
1位:FFヒーター
これはキャンピングカーには欠かせない装備。
アイドリングいらず、かつ低燃費で安全に使える暖房器具です。暖房能力もとても高くて、真冬のスキー場でも、車内では半袖で過ごせるほどです。
スキーはもちろん、道の駅の車中泊やキャンプ場でも大活躍。行く場所にもよりますが、使う時期は思いのほか長く、真夏以外はけっこう使うんですよね。標高の高い場所では真夏に使うこともあるくらい。
冬はFFヒーター無しで快適に過ごすのは難しいです。
寝るだけなら真冬用のシュラフで十分行けますが、車内で過ごすのは無理!とてもじゃありませんが、食事やお酒なんて飲んでらません。
高額な設備だけに悩むかもしれませんが、FFヒーターだけはつけましょう。
というか、FFヒーターが付いてない車は単に「車中泊車」で、キャンピングカーではありません。寒い時期に普通に過ごせるからこそのキャンピングカーでしょう。
もちろん後付けも可能ですが、かなり割高になります。
使用すると車内がすごく乾燥しますので、乾燥対策は万全に。
電力の問題もあるので、オススメは「USB加湿器」&「モバイルバッテリー」や「濡れタオル」を車内に置いておきましょう。
2位:冷蔵庫
いつでも冷たい飲み物が飲めるっていいですよね。
車中泊先に付いたらすぐに冷えたビールが飲めるし、長距離移動の時にお子さん用の飲み物を冷やしておくにも最適です。
夕飯の食材も冷やしておけますし、旅先のお土産を買って帰るにも超便利。
旅やキャンプだけでなく、実は普段使いの買い物にも役に立ちますよ。特に夏場の食中毒対策に重宝します。
注意するポイントは
- 設置する場所
- バッテリーへの負荷と対策
- 冷えと容量
設置場所のポイントは
- 使い勝手を考えると外から出し入れしやすいのがベター
- 誰かが寝てしまった後も使える事
販売車種によってはかなり使いづらい場所に設置されてます。使い勝手をよく検討して、納得した上でのオプション装着をお勧めします。
問題は一番の電気食いなこと。
時間あたりの消費電力は高くないんですが、基本的に24hつけっぱなし。そのためサブバッテリー電力の大部分を冷蔵庫が消費するイメージです。
サブバッテリー2本(200A)でFFヒーター・照明・ベンチレーターを併用した場合、停泊では二泊三日がギリギリな感じですね。
移動しながら旅をする場合、走行充電されますので、四泊五日でも困りませんでした。
ちなみにボータブルタイプの冷蔵庫は、冷やせる容量に対して「設置スペース」「消費電力」のバランスが少し悪いかも。それならクーラーボックスの方が、実用性は高いかもしれませんね。
しかし長旅になると40ℓでは意外に足りない場面が出てきます。かさばらないソフトクーラーを一つ積んでおくと便利ですよ。
3位:ベンチレーター(MAXFAN)
車内の熱を上部から強制排出させ、逆回転させれば外気を車内に取り込める、換気と温度調整の面でとても役立つアイテム。エアコンを除けば、夏場の暑さ対策に一番効果があるオプションです。
車中泊が一番辛いのは真夏。
とくにバンコンは
- 断熱性が低く熱のこもりやすい鉄板ボディ
- エンジンの余熱がかなり続く
こんな特性があるため、夏場の車内はかなりの高温になります。しっかりと対策しなければとても車内で過ごせません。
ベンチレーターと「シェード」を併用することで
- 溜まった熱気を外部に排出できる
- 外部の空気を車内に取り込んで循環させることができる
そのため風を感じられ、外気と同程度まで車内の温度を下げることができます。
というかベンチレーター無しのバンコンの場合、夏の車内で快適に過ごすのは、とても無理だと思ったほうがいいでしょう。
夜に涼しくなる山間部なら「ベンチレーター」「シェード(網戸)」「小型の扇風機」を併用することで、よほど暑い日でなければそれなりに快適に過ごせるでしょう。
結局は涼しいところに行くのが一番の暑さ対策なんですよね。
扇風機の選び方は
- バッテリー容量に余裕があるなら、DCタイプのサーキュレーターがベスト
- バッテリー容量を気にせず済むように「電池」「USB」で動くもの
できれば両方車内に常備しておきたいものです。あまりに小型だと、ファンの音がうるさくて眠れないなんてこともあるので注意。
また車内で食事や調理を考えているならば、換気の面からも装着した方が望ましいです。換気せずに食事をすると結構匂いが残るんですよ。たまに調味料の匂いがすごい車を見かけますが、自宅と同じで自分たちでは気づかないんですよね。
一番の問題は、装着すると車高が上がってしまう事。
残念ながら以下のパターンは装着不可です
- 車高210cmにこだわる場合
- ポップアップルーフ架装の車
ポップアップルーフの場合は、ポップアップルーフをあげれば、ベンチレーター以上の換気能力があるかもしれませんが、意外と使える場所がないのが玉に瑕。
ちなみに後付けで、横の窓につけるタイプもありますが、上部から排出するベンチレーターと比べると、効果はだいぶ劣るでしょう。
ベンチレーターは個人的にマストアイテムだと思います。
4位:マルチシェード
マルチシェードはオプションではありませんが必須のアイテム。
に大きな効果を発揮しますよ。
いくつかのブランドから発売されていますが、一番メジャーなのはaizu(アイズ)だと思います。私は車中泊時代から長年愛用していますが、間違いない商品ですよ。
今はカムロードでもアイズのマルチシェードを使っています。
ハイエースの場合、モデルや型式によって窓の形状や大きさが違いますので、注文時には注意が必要。アイズは全てのモデルに対応していますし、一部分だけの注文もOKです。
自作する手もありますが、「見栄え・効果・装着の手間」を考えると、専用品の購入をおすすめします。ハッキリ言って自作品はかっこ悪いし、効果も落ちるし、手間も収納も面倒。
長く使うものはケチらない方が、結果として安くつくと思うんですよね。
夏場に車中泊をするならバグネットも必須のアイテムですよ
5位:レカロ(BRIDE)シート
キャンピングカーは、長距離を走る事が多い車。
しかしハイエースの標準シートはお世辞にも快適なシートとはいえません。現地に着いたはいいけど、疲労困憊で動きたくないなんて笑えない話です。
レカロやブリッドなどのシートは、腰痛予防と疲労軽減に抜群の効果を発揮してくれます。キャンピングカーの場合は、普通車以上に価値を感じられると思います。
オークションで安く手に入れて、DIYするのが一番安価に装着できると思います。
なお、今後の買い替えも考慮して、面倒でもノーマルシートは保管しておきましょう。私は処分してしまったため、非常に後悔する羽目に。
その他のおすすめ(人によるもの)
サイドオーニング
アウトドアをする人なら「サイドオーニング」 は是非とも欲しいオプション。私にとっては、なくてはならない超絶お役立ちアイテムです。
ポータブルトイレ
個人的にはイチオシ。
間違いなく行動範囲が広がりますし、いろんな意味で不便をせずにすみます。非常用でもいいので用意しておくといいかもしれません。
ゴミトン・BOS
ゴミ問題は結構大きなもの。マナー面はしっかりと対策を。
ラダーをつけるならゴミトンがオススメ。バンコンの場合、匂い対策はかなり重要なのでBOSは積んでおきましょう。
レベラー・水準器
車中泊する時は、平らじゃないと意外に寝れません。水準器で平かどうかをチェックして対処不能ならレベラーを使いましょう。
まとめ
私のおすすめする「オプションベスト5+おまけ」優先順位は人それぞれだと思いますが、どれも快適な装備です。
特にベスト3の
は十分検討してください。
装備されてるか否かで、かなり車内の快適度が変わるものです。
今回はバンコンのオプションということで「エアコン」「トイレ」は、設置可能なモデルが限定されてしまうため除外しました。
使用人数が「3名以上」で「エアコン」「トイレ」共に必須条件ならば、よほどの事情がない場合は、キャブコンを検討する方がいいと思います。
キャブコン編はこちら
バンコンのメリット・デメリットは?