先日、次のキャンピングカーを購入するため、愛車「トイファクトリー:バーデン」を売却しました。
その際、査定に来られた担当者に、買取にまつわる裏話をいろいろと聞かせてもらったんです。キャンピングカーの売却って結構ニッチな話なので紹介しますね。
ちなみに担当の方にはブログにするよ!と伝えてオープンにして良い話とそうでない話を確認しています。
目次
キャブコンとバンコンどっちがの査定が高いの?
キャブコンとバンコンを比較して、どっちが高く買い取ってくれるの?と質問してみました。
バンテックでバーデンの下取り査定がイマイチだった時、買取はキャブコンの方が高いと言われたのが気になってたんですよ。
答えは…
やっぱりキャブコンだそうです(即答
短期間で売却する場合には、そこまで差が出ないようですが、キャブコンの場合年数が経過するほど、残存価値の低下が緩やかになるのに対して、バンコンは一本調子で低下するそうです。
「へええぇなんで?」と聞いてみると…
需要と供給の問題
バンコンの中古車市場での特性は
- キャンピングカーの入門用に選択する人が多い
- モデルが幅広く、3ナンバーを含めるとかなりの台数が出回ってる
- ステップアップする人が多く中古のタマが出やすい
- バンコンからバンコンへ乗り換える人が少なく、仮に乗り換えても中古車は選択しない。
確かに。
バンコンからキャブコンへサイズアップするケースは多いものの、バンコンからバンコン、さらに中古車に乗り換えるとなればかなり少ない気がしますね。
まあハイエース自体がいい車だし、レイアウトも煮詰まってますから、ハイエース自体が大幅に進化する場合を除けば、買い換える必要性が薄いですよね。
対してキャブコンの場合
- 初心者、乗り換え共に需要が大きい
- 登録台数が少なく、長く乗るためタマ不足
- 新車の価格が高いため、中古車の需要が高い
バンコン中古車が、キャンピングカー初心者に売れていくのに対して、キャブコンはバンコンからの乗り換えもあり、あまり層を選ばないようです。
キャブコンは新車価格も高いため中古車は魅力的。価格の面で自分ならつけないオプションが、多数ついているケースもあり割安感は強いかもしれません。
キャンピングカーと見るか、車(ハイエース)と見るか
バンコンの場合、8ナンバー登録されたキャンピングカーから、トランポ的な車まで、モデルが多数あります。
キャンピングカーとして、しっかり作り込まれたものもありますが、ハイエースに寝るためのベッド設備をつけただけのものも。
基本的に8ナンバー以外のキャンピング車は、なかなかキャンピングカーとしては見づらいという側面があるようです。
また、買う側もバンコンのキャンピング機能は、そこまで求めていないということもあり、その点に高い評価をつけられないという側面が。
対してキャブコンは、最初からキャンピングカーとして作られており、他の用途には使えない車。購入する人は、具体的にキャンピングカーとしての機能を求めています。
この違いから、バンコンは年数が経過するほど、最終的な評価が車本体(ハイエース)の評価に近づくのに対して、キャブコンは、 最後までキャンピングカーとしての評価だそう。
実際に、10年落ちのキャブコンがけっこうな価格で売られいるのを見ると、納得できるところがありますね。
これも買う側がその車に何を求めているのかという、需要と供給の問題ですね。
まとめ:中古車市場ではキャブコンがバンコンより高くなる
中古車市場は完全に市場原理で動いてますね。
買取の面では、キャブコンの方が高く買い取ってくれるということは、理解できました。資産価値として考えるなら、キャブコンの方がちょっとお得なんでしょう。
逆に、買う側からすれば、バンコンは割安で買えるのに対して、キャブコンは割り高ということ。ハイエースもカムロードも、どちらも頑丈な車ですから、ちょっとやそっとでは車本体の問題は起こらないでしょう。
そう考えると中古車という選択って大いにありだと思うんですよね。バンコンの中古車は狙い目なのかなと、考えさせられました。特に初めて買う人にはいい選択なんじゃないでしょうか。