今年の酷暑は本当にひどい…
キャンピングカーの電力問題も深刻です。
目次
- キャンピングカー真夏の電力不足は深刻
- ぜいたくは言わない!夜間に4〜5時間エアコンが使えたらOK
- 電力ドロボーは冷蔵庫
- 過去に試した冷蔵庫の節電対策
- 冷蔵庫を使わなきゃいいじゃないか
- 夏場はクーラーボックスで乗り越える
- 高性能クーラーボックスをなめたらアカン
- クーラーボックスの保冷力格差は大きい
- クーラーボックスを冷蔵庫がわりにする時の注意点
- 実際のところどうなの?
- まとめ
キャンピングカー真夏の電力不足は深刻
キャンピングカーにとって真夏は本当に鬼門。
よほど涼しい場所に行かない限り、エアコンなしじゃ暑くて寝られないし、エアコン入れたらサブバッテリーが持たない。
しかも今年の酷暑は想定を上回り「走行充電できない問題」まで発生。
ほんとに夏場は行き先が制限されてしまいますよね。
わたしは夏場の長期のくるま旅は、北海道か長野・岐阜に限定してます。だって暑いんだもの…。そもそも夏場はエアコンが効いた自宅でビール片手にゲームしてるのが最高だと思う。
とはいえ短期の旅やキャンプ、さらに鮎釣りなど夏ならではの遊びもあるし、毎週末引きこもってる訳にもいきません。前乗り泊や里の鮎釣りなどエアコンなしでは眠れないため電力問題は深刻です。
ぜいたくは言わない!夜間に4〜5時間エアコンが使えたらOK
外気温によりますがサブバッテリーだけでエアコンを一晩中動かすのは難しい。仮に動かせてもバッテリーの劣化が怖いし。
個人的には寝付くまでの2時間、車内で食事をする時の2時間、合わせて4〜5時間エアコンが使えたら大助かり。
とはいえ日が沈んでからは電源を確保するかアイドリングしない限り、全てサプバッテリーからの持ち出しになるわけで
- 日が暮れるまでサブバッテリーを満タンに維持する
- 夜間の使用電力を下げる
こんな消極的な対応しかできないんですよね。
電力ドロボーは冷蔵庫
貴重なサブバッテリーの電力を一番消費するのが冷蔵庫。時間当たりの消費電力は少なくても24h動き続けるため、トータルではかなりの電力泥棒。
加えて夏場は
- 冷却能力はガタ落ちし(冷えない)
- コンプレッサーがガンガンまわる(電気食う)
まさに人の気持ちを逆なでするモード。
納車直後はこの冷えない冷蔵庫をなんとかしてやろうと四苦八苦しました。
過去に試した冷蔵庫の節電対策
①100均のカーテンを設置してみた
「何の成果も得られませんでしたっ!」どころか、冷蔵庫のドアに保管してた肝心のモノ(ビール)が冷えないという本末転倒な事態に思わず落涙。
②保冷剤で冷却補助
少しは効いたかな?というレベル。
とはいえ保冷剤そのものが長時間持たないし、凍らせようとすれば冷凍庫にモノが入らなくなる。まさに痛し痒し…。
③小型ファンで冷却補助
これはそれなりの効果が得られました。
冷えるまでの時間が少し短縮され、冷蔵庫の強さをひとつ下げれる感じ。電池交換の手間はかかるし、道が悪いと冷蔵庫内でファンが転がったりするけどアリかなと。
でもこれって早く冷蔵庫を冷やすためで、消費電力を下げるという効果は限定的。
冷蔵庫を使わなきゃいいじゃないか
試行錯誤の末たどり着いた解決策はシンプルに「冷蔵庫を使わない」こと。
もちろん長期キャラバンや電源確保ができるパターンでは使いますが、そうでない場合はスイッチオフ。
いやほんとに冷蔵庫を冷やすために四苦八苦するくらいなら、この方がずっと楽チンなんですよ。
日中の電力消費はほぼゼロだし、夜間は冷蔵庫を使用した場合に比べて一晩で60〜80Aくらいの余力が出ますから。
じゃあキンキンに冷えたビールを諦めるのか?と言えば、それは無理ってもの。
ならば!ここぞとばかりにクーラーボックスの出番。
夏場はクーラーボックスで乗り越える
私はもともと釣り人&キャンパーなので、高性能なクーラーボックスをいくつか持ってるんですよね。キャンカーに乗る前は、真夏の鮎釣りもキャンプもこれで問題なく過ごしてきました。
結局のところビールと食材が冷やせればいいわけで、断熱の効いたキャンカーならより簡単な話。
昨年の夏からは、冷蔵庫のスイッチを入れずにクーラーボックスで、鮎釣り・キャンプ・ショートトリップを楽しんでいます。
高性能クーラーボックスをなめたらアカン
私がメインで使ってるのは、古いけど真空六面パネルの釣り用クーラーボックス。こいつの保冷力はハンパではありません。
夏場、息も絶え絶えなキャンカーの冷蔵庫に比べたら保冷能力はずっと高いんです。
コンビニで売ってる板氷を二つ(もしくは凍らせたペットボトルを二本)入れとけば二泊三日程度のキャンプ・釣りは問題なし。最後に残った氷で鮎を締め自宅やお店まで持ち帰る。
車内の温度が60度くらいになる普通車でも問題ありませんでしたから、断熱の効いたキャンカーなら楽勝。
出かけ先で冷たいビールとご飯を楽しんでも、一泊二日なら氷は半分以上残った状態です。
クーラーボックスの保冷力格差は大きい
クーラーボックスって基本的には「値段=保冷力」の図式。
ただしモノによってはブランド料金が上乗せされるため保冷力から見ると割り高なものも。
例えばコールマンの「スチールベルトクーラー」は、見た目はすごくいいけど保冷力はイマイチだったりして。
最近ではクマでも壊せない!なんて、YETIなど海外のクーラーボックスがブイブイ言わせてますが、保冷力では真空パネルを使ってる釣り用のプレミアムクラスの方が上でしょう(見た目はずいぶん落ちるけどw
とはいえキャンピングカー内で使うなら、あまりにオーバースペックなものは必要ないので、適度な性能と容量・大きさのものがいいですね。
ただしホームセンターで売ってる安物はお金をドブに捨てるようなもんなのでやめときましょう。コンビニで売ってる発泡スチロールと変わりません。
クーラーボックスを冷蔵庫がわりにする時の注意点
電力を氷という実費でまかなうということ
クーラーボックスには保冷用の氷が必要。さらに氷は時間経過と共に溶けていきますので適時追加しなくちゃなりません(クーラーボックスの性能次第)
冷蔵庫の電力を氷代という実費で賄うわけです。これを高いと思うかは人それぞれですね。釣りバカの頃は自宅の冷凍庫がペットボトル氷だらけで嫁さんからクレームを受けましたw
スペースが必要
実際に使うのは買い物&食事をする時だけですが、クーラーボックスを置くスペースが必要。
幸い私のコルドリーブスはエントランス部分がフリースペースなので困りません。先日の釣りもバッカンと小さいクーラーで行ってきました。
ちなみにキャンカーで使う場合、氷さえ惜しまなければソフトクーラーの方が断然便利。置き場所を気にせずに済むし、使わない時はコンパクトにしまえます。汎用性はすごく高いんですよ。
ド定番のシアトルスポーツは見た目も映えます
コスパ抜群のサーモスソフトクーラーは私も愛用してます。
冷蔵庫より容量が少ない
運搬と容量から使いやすいクーラーボックスの容量は30㍑前後。ここに保冷用の氷を入れるので実質使える容量は20㍑くらいでしょう。
キャンカーに乗る人数が多かったりキャンプの時などは、ソフトクーラーと併用するなど工夫が必要です。
飲み物用の氷を運べない
ロックアイスは溶けるのが早いので別途運搬方法を考えないといけません。
もちろん多少溶けてもいいなら大丈夫ですが、クーラーボックス内が水びたしになるのでオススメできないかな。
ロゴスの保冷剤の上に乗せれば半日くらいはキープできますが、他の食材と一緒に保存するのはやめといた方がいいです。ビールまで凍ってしまいますw
氷運搬用のアイテムは夏場以外も使えるので便利ですよ
実際のところどうなの?
キャンピングカーの冷蔵庫って便利だなと実感できる程度の手間は必要。私は使い慣れてるのもあって、バッテリー残量でハラハラするより精神的にいいのが本音です。
ただし利用人数が多かったり、クーラーボックスをあまり使ったことがない人はストレスを感じるかもしれません。
多少の手間があったとしても、夜間に節約できる60〜80Aでエアコンが2〜3時間ほど余分に使えるって本当に助かります。
また走行充電に不安がある状況では日中の電力消費の影響は大きいですよね。
高価なサブバッテリーを少しでも長持ちさせたいという貧乏性な私なりの工夫です。
まとめ
キャンピングカーに乗るとついつい便利な装備に頼りがち。
どんだけ便利な世の中になっても、目的を達するのにシンプルかつアナログな方法が優れてるケースはよくあること。
夏場の電力が厳しいのは三カ月程度。
一泊や二泊程度なら、思い切って冷蔵庫を切っちゃうのもひとつの方法じゃないでしょうか?
友人が使ってるシマノの釣り用クーラーボックス「フィクセルリミテッド」真空パネル3面で保冷力は文句なしです。