キャンピングカーの足回りを見直すため、カーセールスワタナベの代理店「富永自動車」さんにインストールを依頼しました。
中でもさすがプロの仕事だと感心させられたのが、一輪ごと個別の荷重を測定してくれる「車両カルテ」
一台ごとに最適化を図るためのものですが、現在の車重をリアルに把握できたのは、今後のキャンカーライフにとって非常に価値あるものでした。
目次
- 安全走行のために車両重量はすごく気になる問題
- カーセールスワタナベの車両カルテは一輪ごとの車重がわかる
- 自分のキャンピングカーはどんな状況?
- 積載のあり方を見直すことにした
- まとめ:車両カルテは意識づけに最適な仕組み
安全走行のために車両重量はすごく気になる問題
カムロードベースのキャブコン乗りには非常に気になる車重の問題。
特に後輪にかかる車重はバーストに直結。走行安定性への影響も大きいため、すごく気になっていました。
とはいえ、最初に車検証を見た以降は感覚論でしかなく「できるだけ荷物を積まない」「積む場所を考慮する」くらいしか気の使いようはありません。
また車検証記載の車両重量も、いつどんな状態のものかわからないのも問題なんです。
カーセールスワタナベの車両カルテは一輪ごとの車重がわかる
今回、足回り全般を「カーセールス・ワタナベ 」のシステムに変更することにしました。
こちらで期待していたのが「車両カルテ」という一輪ごとの車重を計測してくれる仕組み。
もともと個別に最適な足回りを組むため、一輪ごとの荷重を測定するものですが、いざ受け取ると非常に示唆に富んでおり、積載をイチから考え直すいい機会になりました。
自分のキャンピングカーはどんな状況?
車重の増加には十分注意してるつもりでした。
そのためにキャンプ道具を見直し、できるだけ余分なものを積まないように心がけていたはずなんですが、蓋を開けてみたら…
計測の前提条件
私のコルドリーブスはディーゼルの4WD。
- ガソリン車と比べて+250kg
- ディーゼル2駆と比べても+110kg
と四駆ならではのヘビーな車体。
どうせ測るなら、旅に出ている状況に近い方がいいと
- ガソリン・清水・トイレ用水を満タン
- 多めのキャンプ道具
- 長期旅で商品する程度の飲料水・お酒
これらを積み込んで、およそフル積載の状態で計測してもらいました。
計測値から車重が増える要素
ここから毎回増えるのは、大人二人と持ち込む荷物、あとは冷蔵庫の中身程度。
加えて必要都度持ち出すのが
- 発電機関連+50kg
- サイクルキャリアに自転車やアイテムを積む+10kg
- スキー道具+20kg
- 釣り道具+30kg
さすがにすべて積むことは考えにくいため、計測値+250kgくらいがMAXの数値でしょう。
コルドリーブス現状の車両重量
で、計測してもらった数値がこちら
- 総重量:3105kg
- 前輪:1505kg(左760/右745)
- 後輪:1600kg(左805/右795)
運転席・助手席に私たちが乗るため、前後左右ともバランスは悪くありません。この辺はさすがバンテックというとこでしょうか。
驚くほど後輪の荷重が増加してた
しかし車検証に記載された重量と比較すると、驚くほど後輪の車重が増えてます。
- 総重量:+245kg(2860→3105)
- 前輪:+15kg(1490→1505)
- 後輪:+230kg(1370→1600)
車検証記載のタイミングで装備されていなかったものは、ソーラーパネル・電子レンジ・サイクルキャリアくらい(+40kg)と思うので、ガソリンと水(130kg)その後に積んだ荷物などで、合計200kgほど増えていることになります。
不思議なのが、コルドリーブスの収納とガソリンタンクは車体中央部にあるのに、増えた車重のほとんどが後輪にかかっていること。これはどう考えたらいいんだろう…。
いずれにせよ、旅に出る時は常時3.3t程度の車重で走っているということ。まさに過積載状態のトラックです。
【余談】5.2mサイズのキャブコンはさらに注意が必要
コルドリーブスでこの状況ということは、20cmサイズアップしたジルやクレアの場合、より厳しい状態だと思われます。
延長したのは後部のオーバーハング部分でベッド下がメイン収納。車重と積載の増加分がほぼ後輪にかかるわけですから負担は相当なものでしょう。
せめて意識づけとしてエアモニを装備しておいた方がいいと思います。
積載のあり方を見直すことにした
気をつけていたつもりでしたが、いつしか便利さに負けてたくさんの荷物を積んでいたようです。
やっぱり道具を積んだり下ろしたりしていると、キャンプ場で忘れた!なんてことも多いんですよね。それを恐れるあまりあれもこれもとなってたのは否定できません。
またスキーへ行く時は、板や靴などを無造作にマルチルームへ放り込んでいましたが、こういった部分も見直さなくては。
重心が高くなるのが嫌でバンクベッドに物を置かないようにしていましたが、さすがにこの状態では少し考えたほうがよさそうです。
少し面倒でも、走行中は後部に集中しがちな積載をバランス良く積むことにします。
また不要なアイテムを下ろすこと、アイテムの軽量化もすすめなくてはなりません。
まとめ:車両カルテは意識づけに最適な仕組み
キャンカーって積めちゃうんです。
そして積めば積むほど便利なんです。
でもそれは危険と背中合わせ。
CSWへの依頼は足回りの見直しだけでなく、積載のあり方についても考えるいい機会になりました。
何よりこの仕組みは、販売・点検を行うビルダーこそ責任持って導入すべきものではないか?と感じます。現状の車重を知ることこそキャブコンの安全対策にとって基本だと思うんですが。
記事を読んでくれた方に私のデータが見直しの機会・参考になればと思います。
タイヤ管理の習慣はエアモニから。過信はいけませんが、4輪全ての状況を常時把握できるのはシステムとして素晴らしいと思います。
トルクレンチはキャブコンなら必ず積んでおくべき。 特にアルミホイールの場合はマストアイテムですよ