初めてのキャンプで一番失敗しやすいものの代表はランタンとシュラフでしょう。
他の失敗はそれなりにリカバリーがききますが、「寒い」「暗い」は厳しいもの。キャンピングカーなら「寒い」は問題ありませんが、さすがに「暗い」はどうにもなりません。
そんな大切なランタン選びについて考えてみました。
目次
ランタンの種類と選ぶポイント
ランタン選びってどれも一長一短で、最初に選ぶのは難度が高いんですよね。またランタンは一つではちょっと心もとありません。
最低でもメインランタンとテーブルランタンの二つは必要で、できるならメイン・サブランタンの二つとテーブルランタンがあった方が望ましいです。
ランタンの種類を簡単にまとめると
- LEDランタン(電池)
- ガスランタン(OD缶・CB缶)
- ガソリンランタン(ホワイトガソリン)
- ケロシンランタン(灯油)
ランタン選びのポイントは
- 明るさ
- 燃料と燃費
- 使いやすさ
- 雰囲気
これらを組み合わせて、自分にもっとも適したランタンを選ぶ必要があります。
一番大事なのは明るさ
もちろん一番大切なのは「明るさ」
暗いサイトは色々と面倒がおこりやすく、足元の障害物に気づかないばかりか、「お肉がきちんと焼けてるかわからない」なんてことも。半生で食中毒も怖いし、焼きすぎたものを食べるのも嫌ですしねw
しっかりサイト全体を照らせる照度を持ったランタンを選ぶことが最優先です。
明るさで選ぶならLED以外のランタンがオススメ。
最近のLEDランタンはかなり明るくなったとはいえ、トータルで見れば他のランタンにはまだまだ勝てません。
燃料と燃費の関係
燃料はどれが一番オススメ?
…これは実に頭の痛い問題。
一般的にランタン(火器)の燃料選びのポイントは
- 入手の容易さ
- 燃費(ランニングコスト)
- 他の火器と合わせる(燃料の統一)
入手の容易さ・燃費の良さでは
電池・CB缶(電池はエネループ等を使用)>ケロシン(灯油)>>>>>ホワイトガソリン>>OD缶
お?CB缶のランタンがいいんじゃない?なんて思うかもしれませんが、これは正直おすすめできないかな。暗いし、すぐにドロップダウンするため、特に寒い時期は使い物になりません。
キャンプの火器は「燃料を統一した方がいい」と言われてるんですけどね…ちょっと今の時代難しいですね。
特にキャンピングカーの場合は意識しても無駄かも。
使いやすさ・扱いやすさ・雰囲気
使いやすさでいえば
ガスランタン>LEDランタン>>>ホワイトガソリン>>ケロシンの順でしょう。
ガスランタンは、最初にマントルを焼く必要がありますが、それ以降はガスカートリッジを取り付けてスイッチをひねるだけ。
LEDも同様に簡単ですが、頻繁に電池を交換しなくちゃならないのがちょっと面倒。
ホワイトガソリン・ケロシンは点火前に燃料注入・ポンピング・(ケロシンはプレヒートも)などの儀式が必要なのでとても手軽とはいえません。さらにケロシンの場合はメンテナンスも面倒。
でもそのぶんガソリン・ケロシンランタンの光量と雰囲気は抜群です。
最初に何を買うべき?
初めてのランタンなら間違いなく「LEDランタン」が無難でしょう。
電池なら入手は簡単でランニングコストも安いし、使い方に悩むこともありません。さらにキャンピングカーの車内でも使えます。
さすがに毎回電池を買うのは馬鹿馬鹿しいので、充電式電池・充電器・スペーサー・ケースは用意しておきましょう。
ただしLEDランタンで光量が大きなものは、電池の持ちが悪く少しでも電池が弱まると一気に暗くなるのが厳しいところ。明るいものひとつに頼るよりも、少し暗めでも2つ使う方が明るく長時間使えて便利だったり。
実に参考になる記事がこちら。
私も同じパターンで現在はEX-777XPを二台使ってます。
なお本格的にキャンプを始めると、いずれLEDランタンでは役不足になります。それを見越して初めからガスランタンやガソリンランタンを買うのも当然ありですよ。
ガスかガソリンか?はかなり難しい問題。
私が思うに、テントキャンプならガソリン、キャンカーならガスランタンがオススメでしょうか。実際、私もガスランタンをメインに使っていますが、実はガソリンランタンも手元にあって、こちらに変更しようと考えているところです。
ランタンはやっぱりコールマンが一番だと思うのは私だけですかね?
今使ってるのがノーススターのガスランタン。明るさ・使いやすさは抜群だと思います。
ガソリンランタンは先日届いたばかり。
やっぱり冬場に安定するのがいいですよね。
テーブルランタンは?
これはもう好き好きですが、実用性と雰囲気が両立してるものがベスト。
私は「プリムス2245」「スノーピーク:ノクターン」を使っています。
どちらか一つを選ぶなら「プリムス2245」ですね。十分すぎるほどの光量ですごく優しい光、不朽の名作でしょう。
もちろんノクターンも二つ以上なら実用性は十分。これはお好みで選んでも問題ありません。
キャンカーならではのサブランタン
経験すればわかると思いますが、夏場はテーブルに虫が近寄らせないよう、メインランタンに虫を寄せるのがすごく大事。テーブル付近が一番明るいと、テーブル上の料理にどんどん「虫イン!」して食事どころじゃありません。
だからこそメインランタンの光量は重要なんです。
虫はメインランタンに任せて、光量控えめのサブランタンをテーブル近くに吊るしておきましょう。
離れた場所の大光量メインランタン+「サブランタン&テーブルランタン」で、虫をあまり気にせずに雰囲気よく食事ができるはずです。(とは言っても襲撃してきますけどねw)
サブランタンとして優秀なのは「ジェントスEX-777XP」
無難かつ間違いないアイテムですので、わからないうちは「これ二つ買っときなはれ!」と思います。
もう一つオススメがスノーピークの「たねほうずき」
これはキャンカー車内で使うにもいいし、ヘッデン代わりにもなるし、燃費はいいしとかなりの優秀アイテム。もちろん一つじゃサブランタンとして心許ないので「ジェントスEX-777XP」と合わせるか、たねほうずきを二つ買う必要があります。
ランタンスタンドも必要
テーブルランタンを除けば、ランタンは吊るして使うもの。ランタンだけでなく、ランタンスタンドも忘れずに用意しておきましょう。
個人的にランタンスタンドはスノーピークのパイルドライバーかなと
ちなみにサイドオーニングのあるキャンピングカーなら、オーニングフックが本当に便利ですよ。
ヘッデンも重要
キャンプ未経験の場合、キャンプ場の暗さはなかなか想像がつかないと思います。高規格のキャンプ場なら街灯も整備されてますが、格安キャンプ場だと電気なしでは足元もわからないなんてパターンはザラ。
懐中電灯でもいいんですが、洗い物に行く場合など両手がふさがることも多く、ヘッデンが無難です。キャンカーの場合、他のシチュエーションでも重宝することが多く、一つ車に積んでおくと本当に便利。
まとめ
たかが灯りと思うなかれ。
灯りがなければ満足に食事をとることすらままならないもの。キャンプ場では普段どれだけ便利さに飼いならされてるか痛感するでしょう。
しっかりとランタンを選べば、シチュエーションごとに適切な灯りを灯すことができるため、安全かつ雰囲気よくキャンプができるはずです。