キャンピングカーもだいぶんと洗練されてきているというか、煮詰まってるというのか、目新しいものが少なくなってきましたよね。
特に顕著なのがバンコン。
キャブコンはレイアウト的には成熟しているものの、新たなビルダーの登場や、電気関連の技術進歩などの正常進化が見えますが、バンコンは去年のホワイトハウスのオプションくらい?
ただ、今回の法律改正を受けて、ビックリするようなものを出してくるかもしれませんし、噂が絶えないハイエースのモデルチェンジで、劇的に変化する可能性が高いですよね。まさに嵐の前の静けさなんでしょうか。
ビルダーも今のタイミングでは、色々と手掛けづらいでしょうね、
そんな中、今年の大阪キャンピングカーフェアでバンコンもざっと見て回りました。気になったバンコンは二つ。
リンエイプロダクト
リンエイはあまり大々的にプロモーションしない会社なんですかね。
旅をしてるとけっこうな台数を見る割に、雑誌なんかではあまり大きな広告は打たず、広告ページもHPも見づらくわかりづらい。バンコンを検討した際、狭すぎる私のアンテナにはかかりませんでした。
しかし、大阪のキャンピングカーフェアの商談コーナーでは、バンコンで一番人気でしたよ。車を見てる方も多く、かなりの人が商談コーナーに座られてました。
何故かなーと思ってじっくり見てみるとこれですね!「バカンチェスMOMO」
バカンチェスMOMO
びっくりなのがこの価格。いえいえ、価格だけなら決して驚くことじゃありません。
が!この価格にはかなり有用なオプションが含まれています。
それがこちら。
正弦波インバーター・エンゲル40ℓ冷蔵庫・サブバッテリー・走行充電・テレビ・電子レンジ・ソーラーパネルなど。
もちろん8ナンバー対応のために、床下収納で掘り下げて、小さなギャレーと給排水も搭載。普通に乗るなら、サブバッテリーを一つ増設して、FFヒーターをつければもう何もいらない感じ。乗り出しでは500万を少し超えるくらいでしょうか。
贅沢を言えば、人によっては優先順位が低めな、ソーラー・テレビ・電子レンジよりも、FFヒーターとサブバッテリーを増設してくれた方が、乗り出しは低く済むと思うのですが、この辺はさすがに無理なんでしょうかね。
あと、外部充電がないのかな?外部充電なしの前提でソーラーが設置されてるのかも。
レイアウトと装備
就寝人員は2名。
二人旅で、人を乗せることが多い人向け。
セカンドシートはFASPなので、前向き4名乗車が可能。
サイドがギャレーと冷蔵庫になってる分、ベッドは狭くて仲の良い夫婦向けw
寝るにはやや狭いものの、冷蔵庫の上部やギャレーも蓋を閉じれば、サイドカウンターとして使えるので、のんびり過ごせそう。
また、セカンドシートを崩す必要がないので、着替えなどの荷物をポンと置いておけますし、一人が寝てしまってもセカンドシートで過ごすことが可能。
ベッドの展開はめっちゃ簡単。
背もたれになっている部分をはめ込むだけで完成です。ベットの展開が簡単なのは、本当に重要なポイント。これがツラいと嫌になりますよ。
ベッドのクッション性はイマイチで、このまま朝まで寝れば、体が痛くなるでしょう。バンコンの場合、寝具をどう収納して展開するかは大きな問題ですね。
購入を検討するときは、その点をよく見ましょう。
エンゲルの上開き冷蔵庫。
これはよく冷えるし、冷気が逃げにくい。下が冷えすぎたり、物を取り出しにくいのが弱点かな。キャンプの頻度が高いとちょっと面倒。
テレビの位置はこの場所だけなんでしょうか?
場所的にどうかな?と思うので、一工夫欲しいところですね。
なんだか小技が効いてますねw
こういうのはこっそり役立ちそう。
ギャレーはあまり実用性なし。
二人で使うなら万年床でいいかもしれません。
その方が色々と便利がいいような気がします。
バンコンの適正価格
いろんなバンコンが出てますが、ほとんどのオプションは後付けで、最初価格を見てその気になっても、いざ見積もりを取ると、ビックリ&ガックリ。
ちょっといいなと思うバンコンの場合、乗り出しでは600万を超えることがほとんどでしょう。ちなみにトイファクトリーのバンコンは、価格的にもうワンランク上。
何台か乗り継いで、目が肥えてる人なら何の問題もありませんが、キャンピングカーフェアなんかで、初心者があまり高額なバンコンを買うのはどうかなと…。というのも、初めてのキャンピングカーの場合、長く乗るぞ!と思っても、そうじゃない場合が結構あるんですよ。
そういう意味では、適正な装備で、価格を抑えたバンコンってすごくいいと思います。キャンピングカーは寝落ちが少ないので、乗り換えの際にも十分な資金になりますしね。
まとめ
バンコンで気になった一台「リンエイMOMO」
使い勝手の良いオプション込みで格安なのが魅力的。
欲を言えば、テレビやソーラーよりもFFヒーターをつけてくれたらと思いましたが、ついているオプションに無駄なものはありません。
正直言って、キャンピングカーのオプションってどれも高すぎ。
その部分で利ざやをかなり抜いているのは、オプションの価格を見ればよくわかると思います。このMOMOは標準装備にしてしまうことで、かなり良心的な価格設定に。
後付けが面倒な、FFヒーターとバッテリーを一つ増設すれば、快適な二人旅ができるんじゃないでしょうか。
この価格で、この装備。
初めての一台には、かなりオススメできると思いますよ。
2018/1/17追記
同僚君のMOMOが納車されました。実際に乗って確かめてみましたが、これマジでいい車ですよ。
詳しくはこちらの記事に
キャンピングカーはサイズが重要。
リンエイのワイドバカンチェス