キャンピングカーにとって過ごしづらいのが真夏。
特にハイエースのバンコンにとって夏場は…かなり苦しい季節。
ぶっちゃけるとシャレにならないくらい暑いんです。そんな時期をどうやって切り抜けたのか私なりの方法をまとめてみました。
目次
- 春はキャンピングカーにとって天国
- 真夏のハイエース、鉄板ボディはかなり暑い
- 車中泊時の暑さ対策に用意した快適グッズ
- スライドドア、バッグドアの防虫ネットは車種によっては取付不可
- 防犯・防音・防虫が問題
- ラ・クールやポータブルエアコンの類ってどうなの?
- まとめ:夏場は車中泊には不向き。それでもするならしっかり対策を
春はキャンピングカーにとって天国
バーデンは、昨年の3月はじめに納車されたんですよね。
まさに納車にはバッチリの時期。 まだまだ寒い時期ですから、初めて使ったFFヒーターの暖かさにキャンピングカーってすごいなあと感動しました。それからすぐに桜が咲いてGWのロングキャラバンへと。
なんせ過ごしやすくて、キャンプにくるま旅にと大いに盛り上がりました。
ところが6月も終わりに近づくと、なかなかつらい状況が…暑いんです。
真夏のハイエース、鉄板ボディはかなり暑い
バーデンを買う時、夏場の暑さはそこまで意識してなかったんですよね。
それまでの夏は鮎釣りで山の中に行くケースが多く、対策すればなんとか夜は過ごせてました。キャンピングカーなら行く場所次第で、充分過ごせるだろうと思ってたんです。
ところが、くるま旅になると状況が一変。
平地じゃシャレにならないくらい暑く、とても車内で過ごす気にはなれないし、夜はぐっすり眠れません。
トイファクトリーの断熱が優れてるといっても、しょせんは鉄板ボディのハイエース。すぐに室温も上がりますし、何より車を止めるとエンジンから熱が上がってきて、それが車内にこもるのがシャレになりません。
2箇所の窓をシェードにしてベンチレーターを回しても厳しい。こりゃあかんと対策に乗り出したわけです。
車中泊時の暑さ対策に用意した快適グッズ
ルーフベント(MAXファン)
ぶっちゃけて言えば、バンコンでルーフベントがない場合、夏場の車中泊は諦めた方がいいと思うくらい重要な装備。
車高の関係で断念する人も多いのかもしれませんが、夏場にルーフベントがあると無いでは天国と地獄くらい変わる装備ですよ。もし金額面だけで躊躇してるならば、絶対に装備しましょう。
マルチシェード
なにはともあれ、車内の温度を上げないことが大切。まだ日が出てるうちに到着すると駐車していてもどんどん車内の室温が上がってしまいます。断熱性に優れたマルチシェードは車中泊には必須でしょう。
夏場は開放的な気分になるとは言え、やんちゃな人たちも増える季節。車内が見えないようにすることはすごく大切ですよ。
こんなこともありましたし
フロント用の網戸:しっかりしたのがいいですよ
最初にamazonでドアの上から被せる安いものを買いました。
Meltec ( メルテック ) ウィンドーネット(フロント用) WP-30
- 出版社/メーカー: メルテック(meltec)
- 発売日: 2011/07/12
- メディア: Automotive
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でもこれは全然ダメ。
ドアの上から被せるタイプなので、ガラス部分の布2枚になって全く風が通りません。まさに安物買いの銭失いorz
仕方ない、やっぱり信頼のアイズだなとこちらを購入。
これは以前の車でも使ってましたので信頼していました。
取り付けも簡単でしっかりと風を通してくれます。何より装着したままウインドウを閉められるので、寝る時は上の方を少し開けておけるのが秀逸。防犯を考えると全開で使うわけにはいきませんからね。
ロールインバグネット
後部座席にある小窓用のウィンドウバグネット。
装着したまま窓も閉会できるので付けっ放しでOK。
ダイネットの横に設置するのでかなり風を取り込んでくれます。
イマイチな点として
- マジックテープで貼り付けるだけなので振動に弱く落ちたりする
- 風を入れるためカーテンを開けると、夜は外から丸見え
ちなみにハイエースは四型から後部の小窓が変わりましたので、間違えないようしっかり確認してから注文しましょう。
小型扇風機
小型扇風機は必須のアイテム。
バンコンに乗ってる人は一つや二つ車内に置いてあるんじゃないでしょうか。直接風に当たるだけでなく、車内の空気を循環させるために必要。
真夏の暑さにはひとつじゃ役不足。せめて二つは用意しておいた方が無難です。
たくさんのモデルが出ていますが、出しっぱなしだと事故の時に怖いし、ちょっと貧乏くさく感じるので、私は必要な時に出して使っていました。
ポイントは電池かUSB(モバイルバッテリー)で動くものを選ぶこと。キャンピングカーのバッテリー残量は常に気になりますよ。
こちらのミニ扇風機はUSBとバッテリーの両方で使用可能。しかもクリップが付いてるので車内で使うのにすごく便利ですよ。キャンプ場で外にも持ち出せたりします。
電力が気になりがちな夏場。インバーターを使うと消費電力が大きくなってしまいます。携帯やカメラの充電はモバイルバッテリーに任せましょう。USB扇風機もこちらで動かせるんですよ。
とはいえバッテリーと置く場所に余裕があるなら、DCタイプのサーキュレーターがおすすめ。小型扇風機に比べて風量が大きいのに音は静か。
もちろん涼しさは全く違います。
スライドドア、バッグドアの防虫ネットは車種によっては取付不可
快適化の定番、ハイエースのスライドドア・バッグドアの大型防虫ネット。
窓ごとにシェードをつけるよりも、はるかに効果が高いのは間違いありません。
注意点として
- バックドアを全開で使える場所はキャンプ場くらい
- 防犯には十分に注意が必要
- ビルダーや車種によっては取り付け不可
ちなみにトイファクトリーの車に装着すると、雨漏りする可能性があるとのこと。
室内のトリムがしっかりしてる車の場合、装着が難しいとユーアイビークルさん、トイファクトリーの店長さん双方からアドバイスされました。
スライドドアの方は「雨漏りはするものの、ステップに落ちるから大丈夫です!」との事でした。トイの車の場合、あきらめるか雨漏りを覚悟してつけるしかないですね。
たぶんユーアイビークルさんは、車種ごとに装着が可能かどうかを把握されてると思います。購入前に必ず確認しましょう。
防犯・防音・防虫が問題
外気を取り入れて車内の空気を循環させることが、夏場の暑さ対策の基本。
取り込む場所は多く・大きいほどいいんですが、そうなると防犯・防音・防虫の問題が。
防犯
後部のハッチやスライドドアに防虫ネットを装着する場合は、少しだけ開けてロックするアイテム(ボーンバー)が必須。
やっぱり家族と一緒の場合は、何よりも防犯について第一に考えるべきですね。最近は怖い事件も起きていますので十分注意しないと。
防音
防音は停める場所と耳せんで対策するしかありません。
でも同居人のいびき対策でも耳栓はあった方が絶対にいいですよ!
耳せんはこれが一番かな。
安いし効果はバッチリなので、ジップロックにでも入れて、誰のものかわかるように保管しておけば十分。ただし、アラームも聞こえにくいので爆睡することがありますw
停める場所にも工夫を
- とにかくトラックから離れる&トラックが来ない場所
- 出入りの多いトイレや建物から離れる
- 自動販売機も意外とうるさいので離れる
多少不便をしても安眠・安全とのバーター。
こればかりは納得するしかないですよね。
でも真夏は普通車でもエンジンをかけたまま寝てるケースが多く、安眠できる場所は限られるのが実情です。
防虫
いくらシェードを用意しても、出入りの際に虫は進入してきます。
こればかりは防ぎようがないので、寝る前にシュッとひと吹き!効果は抜群です。寝れないってことでは、トラックのエンジン音どころの話じゃありません。夏場は必ず用意しときましょう。
ラ・クールやポータブルエアコンの類ってどうなの?
ラ・クールなどのポータブルクーラーは、冷房能力は低いし電源の問題もあって、電源が確保できる場所以外で使うのは難しいと思います。25キロ近い重量があって積載や設置も大変な上、排水の問題もあるようです。
写真を見る限りはかなりの大きさ。これを積んで走って道の駅やSAで設置する姿を想像してみてください。そこまでして車中泊にこだわらなくてもいいんじゃないかなぁ?
私は使用したことはありませんが、使用した方のレビューを見る限り正直おすすめできないと思いますよ。
まとめ:夏場は車中泊には不向き。それでもするならしっかり対策を
オプションでもエアコン装着が難しいバンコン。
オプションが用意されているモデルもありますが、あまり感心する設置状況とは思えません。例えばトイファクトリーのクールコンプシステムは、エアコンも室外機も設置場所が悪いし、実際使える時間も限られてます。あくまでもピンポイント用でしょう。
結局のところ、バンコンでは「外気の取り入れ・排出と循環」これをキーワードに対策していくしかありません。
オプションでベンチレーターを装着するのが一番ですが、高さ制限などで断念せざるをえない人も多いと思います。なるべく多くのシェードをつけて外気を取り込み、車内で使える小型扇風機で対策しましょう。
何よりも「夏は暑く車中泊には向かない」という、当たり前のことを前提に、標高の高い所や北海道などに出かける事が一番の対策でしょう。
それ以外にも、
・山間のキャンプ場でテント泊する
・ホテルに泊まる
よく言われ事ですが、この時期に無理して平地で車中泊をしないのが、一番賢明な解決策かもしれませんね。
私も真夏は極端に出動回数は落ちてしまいました。
夏場に無理して不快な思いをしたり体調を崩すより、夏ならではのアクティビティを楽しんで、夜はぐっすり眠る方がずっと楽しい気がします。